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2008.08.26 びいどろプール

毎度、旅に出るときは仕事で愛用のデジタル一眼レフを持参していくのですが、今回の金沢旅行は店の営業が一日かぶっており、仕事で使うため、カメラは持っていけず。

で、旅の思い出は、と写メのデータを見ていたら、たった一枚だけ発見。
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ご存知、金沢21世紀美術館の中庭にある恒久設置作品「スイミング・プール」です。

人が沈んでいるように見えますが、実はプールの上淵付近に厚いガラスの上に水を張り、上からも下からも見られるようになっている、という作品。

もちろんこれはアート作品です。
コンセプトがあり、表現であり、作者が他者に展示するために21世紀に作ったものです。

これと似たものが大昔に作られたことがあるそうです。
大阪の大金持ちが、道楽で、自分の満足の為に作られたそのプールは、17世紀の豪商淀屋が作らせたもの。
当時ガラスはビードロと呼ばれ、それはそれは貴重なものだったのですが、それを天井に張り詰め、水を湛えて金魚を放し、座敷から仰ぎ眺めたというのです。

映画「さくらん」のオープニングで、大門にはめ込まれたビードロに金魚が泳いでいるのを見、さすがに映画のための演出だろうと思っておりましたが、あながちフィクションでもなかったのです。

もちろん、そんなとんでもないこと思いついて作らせた淀屋は破格の大尽だったことでしょうが、その陰であまり語られませんが、これを作った職人がいることにびっくりです。
限られた材料、道具で手作りするわけですから。
お大尽の無理難題をかなえる職人があってこその淀屋伝説です。


なんてことを考えながら、金沢城下をふらふら歩いた、旅行一日目でした。
Post at 17:22(火)/No.470趣味・日常Com:1Tb:0Top↑

2008.08.18 この夏一番の着物

満月と大文字のおかげなのか、少しは涼しくなってきました。
有難いけど夏物を着られるのもあと少し、と考えると少し寂しい気もしますね。
今年はまだ夏らしいことしてないもんなー。

でも、夏着物はしっかり堪能させてもらいましたよ。
その中でも、自分的に一番好きな組み合わせをご紹介。
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着物:亀甲絣の能登上布(正尚堂さん
帯:綿縮緬の兵児帯(めうがやさん

深い黒に近い紺の能登上布は、ゴワゴワしすぎず薄すぎずで、体になじむ最高の着心地。
あんまり薄すぎる上布より、凹凸感のある麻の方が自分にはしっくり来ます。
今年は夏大島も着ましたが、自分的には能登上布に軍配。

浅草で去年求めた兵児帯は、絹の兵児みたいにクタッとせず、締め心地も良くきりっと結べるのが特長。臙脂の色合いも安っぽくなく、有松の浴衣・アカソの着物など、何にあわせても相性バッチリ。
絹の兵児帯に戻れなくなります。
めうがやさんは行くたびに足袋やらなんやら買ってしまうのです。
ああいう雰囲気は、京都にはないんよなー。お江戸の粋を感じる店。

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後姿は・・・昨日アレだけ語っておいて皺皺のグダグダですが、この皺も、ジーンズで言うところの「ヒゲ」のようなもので、変に愛着が湧いてくるものです。
洗えば洗うほどひげが色落ちしていくのでしょうか。それも楽しみ。

おろしたての麻着物は、なんか折り紙の奴さんみたいですが、こなれてくるとこのように体にフィットしてきます。

そんな能登上布の故郷、金沢へ明日から行ってまいります。
海の幸、蒔絵、忍者寺、21世紀美術館・・・

金沢って、どんなかなー

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Post at 20:14(月)/No.469着物Com:1Tb:0Top↑

2008.08.17 男は、腰だ。

「街を歩いていて、人からあまりじろじろと見られているときは、君の服装は凝りすぎているのだ」
---ボー・ブランメル---

着物でおしゃれをしようとしてよく陥ってしまうミス。足し算のし過ぎでゴチャゴチャしてしまい、ちんどん屋か!と突っ込んでしまうような格好になってしまいます。

確かに男着物はどれを見ても代わり映えしないような地味〜な物ばかり。ついつい奇抜な色合わせにしたり、柄物を取り入れたりしたくなりますが、ちょいと待った!
多色、柄物をうまくまとめるのは、かなりのおしゃれ上級者じゃないと無理です。着物上級者ではなく、おしゃれ上級者。
普段の洋服からして、原色や柄物を使ってまとめられる自信がある方はぜひどうぞ。
でもやっぱり、着物の面白さ、特に男着物は引き算の妙と少しのアクセントだと思うのです。

基本的に着姿はすっきりとさせて、魅せるなら腰周りで。
男の持ち物は、大体腰周りに収納できるようになっています。

煙草は叺かトンコツに入れて帯に提げて。トンコツは携帯灰皿にもなります。
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小銭や刻み、ライターやお風呂券などの小さな物は一つ提げに入れて。
手拭いは折りたたんで帯に挟み。
帯の位置は高くなりすぎないよう、臍の下で。店主は片挟みより貝の口の方が好きです。キリっとしてて男らしいじゃねぇか。
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携帯電話も腰から提げて、お金は親子がま口に入れて懐から帯に挟み、根付を垂らして。
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袖の振りがいいように、と、袂にお金やら携帯やら入れておく方も見かけますが、あまり入れすぎると野暮ったくなる上に、袖を振るたびにちゃらちゃら鳴るのもいやらしい。
店主の場合は、せいぜいライターぐらいしか入れません。
帯周りがゴチャゴチャしていても、着こなしがシンプルならば意外とまとまりがいいものです。
あまり見せびらかすのも・・・という方は、羽織をどうぞ。
ホルスター的に羽織の中から色々出てくるのもカッコイイでしょうね。

持論ですが、帯周りを飾るときは、正面から見るとシンプルで、後姿がごちゃっとするべし。
ほら、着物着てる人とすれ違ったときって、思わず振り返って見てしまうでしょう。向かい合ってるときは一瞥ですが、気になって振り返ったその目線を、腰に集めてやるのですフフン。しっかり腰を伸ばして歩くことも重要。

一つ提げや煙草入れをローテーションするのはなかなか難しいですが、挿し色となる手拭いは合わせ方で後姿の印象がグンと変わってきます。
女性でいうところの帯揚げだと店主は思っています。
手拭いは持っていて邪魔になるものではないので、色々持っておくと楽しいですよ。

で、おはりばこから男持ちの新作は出ないのかって。

もうちょびっとお待ちを。

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Post at 17:02(日)/No.468着物Com:3Tb:0Top↑

2008.08.13 踊る阿呆を見送る阿呆

「店長、角帯と股引貸してください」

なんだか、去年もこのせりふをこの時期に聞いた記憶がある。
そう、スタッフアサミが阿波踊りに向かう季節になりました。

当店はお盆休みも営業しており、店的には8月唯一の書き入れ時といっても過言ではないのですが、たとえ忙しくとも、彼女の阿波行きを留めることなど出来ません。出身地でも無いのに、「徳島に帰る」なんて言ってる人ですから。

一升瓶と、織の角帯と、襤褸状態になった継ぎ接ぎだらけの藍染の股引を携え、彼女は徳島に向かいました。
祭好きにとっては、祭の為に一年頑張ってこれた、というくらい生きがいになっているもので、アサミ阿波踊りでまた一年分のやる気を充電してきてくれたら店長としては何も言うことありません。
精一杯踊ってこいや。

さあ店主はお盆どうしましょ。
郡上のお誘いもちらほら来てますが、店は空けられん。
毎年のように送り火に手を合わせるか。

それだけじゃ面白くない。


よし、明日は竹を採りに行こう。
竹採ってなんかしたろ。

何したろ。

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Post at 19:49(水)/No.466改修・引越しCom:2Tb:0Top↑

2008.08.03 viva la siesta

更新をサボっている間にいつの間にか7月は過ぎ去り、店主の誕生月がやってきました。

8月といえば、それはもう暑い以外の印象は特に残らないほどで、特にエアコンディショニングがしづらい当町家におきましては、二階はさしずめ蒸し風呂の様相でして、居るだけで罰ゲームとしか思えない不快度です。

よくよく考えたら去年までは二階で、写真撮影やらサイト編集などの作業をしていたのです。
本当に二階の作業場を一階に移してきてよかった。

そんなわけで、7月後半から8月一杯までは、簪作り体験をストップさせていただいております。
はるばる遠くからお越しいただいたお客様に、わざわざお金を出していただいてまで罰ゲームをしていただく必要なんてありません。
大変申し訳ございませんが、9月をお待ちください。


では二階は今どのような使い方をされているかと申しますと。
スタッフのシエスタ部屋として使われています。

我が店は、日本ではまだ馴染みの薄いシエスタ制度を全国に先駆けて導入しており、暑いときは少々の昼寝を採り疲れを回復し、後半の仕事に臨むようにスタッフに指導しております。
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もちろん暑いのは暑いのですが、エアコンを直射させれば生ぬるい風が頬を撫で、とても心地よい眠りに誘われるのです。
素朴な木の心地と座布団の肌触りによって瞬く間に眠りに落ちてしまうこのシエスタの間。

これも、地べたに座り、座布団を使う和の空間ならではの使い方です。
和室万歳!

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Post at 18:39(日)/No.464趣味・日常Com:4Tb:0Top↑