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2006.12.25 終い天神

やってきました12月25日。

世間様はクリスマスだなんだって浮かれポンチですが、店主にとっちゃあ大事な大事なこの年最後の天神さん、終い天神です。この一年の集大成、お世話になった天神さんと皆々様にご挨拶を兼ねる一大行事。
皆勤賞とはなりませんでしたが、12回中10回出席は頑張ったんじゃないのか知らん?

先日からクリスマスコーディネートが続いている店主、今日は本番ということでサンタなコーディネートです。
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緑の絹更紗に赤の袴。
おばちゃんたちにやいのやいの言われる覚悟を決めて来ました。
予想通りやいのやいの言われましたが。
ボッシーは赤と白のモダンなお着物。こちらもサンタコーディネートですね。
二人して眠そうなのは、徹夜でサンタを待ち続けたらそのまま夜明け烏。
気が付きゃ自分がサンタになっていた、って寸法です。

さて、今年も天神さんではほんとにいろんな方にお世話になりました。


公私共に大先輩、色んな物や人との出会いを提供してくれる佐野さんの店、正尚堂さん。
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いつものみんなの集合場所にもさせてもらっています。
あまり無理をなさらないでくださいね。


いつも優しく穏やかで、みんなの癒しの場にもなっているkimono風雅舎のmayoさん。
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全国にファン多数。女子からの支持は群を抜いています。
その慕われっぷりは、mayoさんのブログを見れば良く分かりますよ。


4年前、初めて山以外から着物を買ったのはこちらのおっちゃんから。
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爾来店主の成長を見守る優しい眼差しは変わることがありません。
「甥っ子によく似てる」と、目を細めて可愛がってくれる近江商人です。


口は悪くて強面だけど、実は紳士で面倒見の良い木綿専門猪口さん。
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この写真も、実はバイバイしているところなんですよ。
キャスパーさんの笑える話を常に2〜3持っている情報通です。


いつもチャキチャキで木綿の着物を勧めてくれるおかあさん。
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約束してたお香、覚えてくれてたんやね。
素敵なクリスマスプレゼントをありがとう。大事に使います。

京都一の傾(カブ)き者、ご存知キャスパーさん。
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島流しの憂き目に遭うも、寒空のした火鉢で餅を焼くしぶとさは流石。
これからも貧乏着物人たちの強い味方でいてくれますよう。
あ、看板いい加減仕上げてくださいよ!


まだまだここでは紹介しきれないほど多くの人たちにお世話になりました。次にお目にかかるのは初天神ですね。


皆様年末くらいはゆっくりして、良いお年をお迎え下さい。



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Post at 19:35(月)/No.296着物Com:5Tb:0Top↑

2006.12.19 平成モダンガールズ

もういくつ寝るとクリスマス?

ってことで去る17日、着物ショップ「ichi・man・ben」さんのクリスマスパーティにお呼ばれしてまいりました。

パーティ。
なんて素敵な響きなんでしょう。
いちまんべんさん主催のパーティです、そりゃ京都中のお洒落着物ボイズンギャルズが目一杯おめかしして一同に会し、美味しい食事やお酒、それに音楽を囲んで楽しい一夜を過ごすわけです。
チームおはりばことしても手抜かりなく、クリスマスコーディネートで参加です。

店主は赤と白の篭目模様の中に雪の結晶のような模様の入ったアンティーク綿更紗の着物に、一見ファーかと見紛うほどの髭紬の羽織を着て、足元は赤黒のストライプの足袋なんか履いちゃって。
バリバリのキメキメで臨みましたよ。

会場に着くと、今日も素敵な奥様、CHOKOちゃんがお出迎え。
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さすがはシティガール、きらきらゴージャスコーディネートです。

こちらは村長こと村松店長。
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紫の着物が大人な感じ。乙女復活はまだか?

いまや文字通りいちまんべんの看板娘、オガサワラミチ
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コサージュが大きいのか、それとも彼女がコンパクトなのか。
フリフリがとっても乙女です。

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こちらはモガブティックスパンコールのリエコちゃん。
素敵なアコーディオン演奏でパーティに華を添えてくれました。

おっとそこを行くはボッシーじゃないですか?
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何気ない写真が絵になる男です。
先日CHOKOちゃんと夫婦揃って3周年の御祝を持って来てくれました。
詳細はまた書きますね。
男前なのにお茶目、とにかく多才な艶男です。

出ましたいちまんべんのヨン様、カガ君。
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CHOKOちゃんの4サインは、もちろんヨン様のヨンです。

思い返せば一年前、忘年会で盛装の美女二人を侍らせていたこの男、
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今年は人妻と写真に納まるとはやはり隅に置けません。
カガ君、火遊びも火傷せぬ程度に。

と、なんだかんだであっという間に過ぎ去った楽しい2時間。
寝不足だった店主は一滴もアルコールを飲んでいないのですが、自分でも怖いくらいに2時間はしゃぎっぱなしでした。

ファッションという側面から着物を切り出し、常に新しい着こなしと着物ライフスタイルを提案し続けているichi・man・benさん。
今回のパーティも、その独自のセンスと気概に溢れたものでした。
「着物を着て、和の生活をしよう」ってだけじゃない。
今当たり前に着ているものの中に、当たり前に着物を取り入れて、洋服を着る感覚で着物を着て楽しんでもらえたら・・・。
クローゼットに、洋服も和服も分け隔てなく吊られているような、ネックレスも帯留も同じ目線で捉えているような、そんな感じ。

大正時代、当たり前に着られていた着物に洋のテイストを違和感なく持ち込んだ新進気鋭のモダンガール達の魂は、90年の時を経て、三条柳馬場の一角にしっかりと息づいています。

同じ京都で店を開く人間として、このようなお店があることはとても誇らしいことです。
こんな「和」丸出しの店の店主とそのスタッフをそのような場所に呼んでくださった懐の広さに、感謝です。ありがとう。

これからもぶれることなく、ichi・man・ben目線での新しいこと、期待しておりますよ。

メリークリスマス!



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Post at 18:27(火)/No.295着物Com:3Tb:0Top↑

2006.12.17 おみやさんの千鳥根付

先月の中ごろでしたでしょうか。

紅葉はピークちょっと前を迎え、おはりばこの前の庭石屋さんのもみじも紅く色づいてきた頃でした、髑髏のスカジャンに程よく色落ちしたジーパン、ヒゲ面にハンチングを被り、フレームの狭い眼鏡をかけたケンドー某に似た店主と同世代の男性が暖簾を潜り店に入ってきました。

おはりばこはその商品性質上、ほとんど男性のお客様がご来店なさるということはありません。
たまにあったとしても、女性のお客様のお友達、彼氏様、旦那様、お父様、ご子息といったいわば付き添いの場合がほとんどで、お一人でご来店なさってもプレゼントを探してらしたり、スタッフの知り合いだったり、もしくは営業さんだったりするのですが、今回は明らかにそのいずれでもなさそうです。

男性、商品には目もくれず一直線に帳場までやってきて、店主にこういいました。

「東映のADの者ですが、千鳥の根付を作ってもらえませんでしょうか。」

なんでも、京都物刑事ドラマ「おみやさん」の中で、犯人の重要な手がかりとなる、千鳥の根付を指定する同じ柄行で3つほど作って欲しいとの事。
しかも納期は3日後。

彼が指定した柄行は、もみじの葉が少しお尻に入った柄の朱色の千鳥根付。
これと全く同じものを3日以内に3つ作るという仕事が舞い込んできたのです。
通常なら布を指定してのオーダーメイドはお断りさせていただいているのですが、おそらくうちが断ればこの条件で作れるところなどどこにもないであろうと思われ、無下に断るのも殺生な話。それに仕事としては今回は特別にお作りすることとなりました。

すぐに見本となる根付の写真を撮って工房に送り、職人に相談、早速試作品の写真が送られてきました。
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ばっちり。
あっさり仕事は完了し、納期に間に合うことが出来ました。

・・・・・・

そして先日の木曜の放送。
本来なら事前に皆様にお知らせし、広く見ていただくよう計らうところですが、如何せん物語の重要な核となるであろうアイテムですので、所謂ネタバレになってしまうことを懸念し、皆様には敢えてお知らせしませんでした。

というのはこれとってつけたいい訳でして、なんのことはない、ただ単に忘れてしまっておりました。えへ。
にもかかわらず複数のお客様から「アレはおはりばこの根付では?」とお問い合わせを頂きました。
千鳥根付を手がかりに犯人を割り出したおみやさんより、ほんの千鳥根付を手がかりにおはりばこを割り出した皆様に驚嘆と感謝の念を禁じえません。

テレビの無い店主は残念ながら見ておりませんが、見てくださった皆様、ありがとうございました。
見られなかった皆様、お知らせできずに申し訳ございませんでした。

というわけで今日は便乗、千鳥の根付のお買い物はこちらから!
http://item.rakuten.co.jp/oharibako/d0-120


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Post at 19:03(日)/No.294町家暮らしCom:6Tb:0Top↑

2006.12.13 三歳になりました

「あ、明日誕生日や」

昨日の昼下がり、フミちゃんの何気ない一言。
ん?
12月13日?
誰の誕生日?

記念日を忘れた男再び。
考えても思い出しても出てこない白痴な前頭葉に見切りをつけ、白旗振りながらフミちゃんに答えを伺うと、

「おはりばこの」。

あ。あ〜〜。


思い返せば、西陣芦山寺通に初めて暖簾を掲げたのはそう、三年前の今日でした。
親戚縁者とご近所さんから届いた胡蝶蘭に囲まれ、「店長」なんていう肩書きに我ながらうそ臭さを感じながら、まだまだ着慣れないつんつるてんの古着に身を包んで帳場に座った3年前の今日。

それまで業界に何のつながりもなく、物販の経験すらない店主がこれまでやってこれたのは、いうまでもなく皆様のおかげです。
この場をお借りして御礼申し上げます。

振り返ってみると、もう三年、まだ三年。
時事を見ると、フセインが米軍にめっかったのが三年前の12月14日。
本当につい最近のことです。
でも店主にとっては、人生で一番濃い三年となりました。

この三年で得たもの、それは人との出会い。
おはりばこをやっていなかったらおそらく出会わなかったであろうあなたやあなた、分かるでしょ?そう、あなたですよ。
月並みな言い方ですが、その一人一人の出会いが、何よりの財産です。

何も分からなかったからがむしゃらにやってこれたこの三年間。
ようやく道らしきものが朧気ながら見えてきたわけで、ひょっとしたら次の三年は見えている分しんどいものになるかもしれません。
でも、あなたやあなたがいるからきっと頑張れます。

これからも変わらず、腰は低く志は高く、畏れても恐れずに、マイペースに好き勝手やっていきますので、皆様暖かく見守ってやってください。
そして次の三年に出会うであろうあなたやあなたとの出会いを、今からワクワクしながら楽しみにしています。


おはりばこと、この世に繋がるすべてのものに感謝を込めて。
三周年おめでとう、ありがとう。

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Post at 20:23(水)/No.293趣味・日常Com:14Tb:0Top↑

2006.12.12 当局にマークされました

ご存知のとおり、先日駐車違反に関する法律が改正されました。
営業マンの皆様も、街角で見かけるママチャリに乗った白緑の紳士は悩みの種なのではないでしょうか。
かくいう店主も、町に出る際はほんの少しの間だけであっても駐車場に停めるようにしております。
ちょっとのことで2点減点と15000円上納はアホらしいですからね。

なんて思ってたら届きましたよ、違反通知書が。
12月20日までに15000円納めなさいと。
さもなくば当該違反について公訴を提起されたり家庭裁判所の審判に附されたりしますよと。

一体どこで駐車違反したのかと確認すると、
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北区紫野門前町17付近の道路。

っておい、この住所は俺んちじゃないかい!
http://www.rakuten.ne.jp/gold/oharibako/htmls/annai.html

つまり何かい、11月29日、深夜に我が家に帰ってきた店主は早朝にガレージに戻す予定で家の前に車を停め、そのままバタンキュー、仕事熱心なお巡りさんは草木も眠る丑二つ、民家の前に停められた車を発見し、さぞやここの家の人は迷惑していることだろう、こんなところに停めるとは不逞ぇ野郎だ、道路交通法の大儀に照らし逆賊を誅さん!とばかりに我が愛車に迷惑駐車のレッテル、いや違反シールを貼り付けたわけですかい。

優しいお巡りさんのおかげで、何の迷惑もしていなかった店主は最大の迷惑を蒙ることになったわけで。

ガレージに停めなきゃいけないのは分かってます。
でもね、ここは大家さんにも駐車の許可を得た、我が家の庇の下なんです。
ルールは破ってもマナーは守ってたはずなんですが、この世知辛い世の中、余りにも仕事熱心な正義の味方にはその辺のファジーな人情の機微というものが分かってもらえなかったようです。

と思っていたら、公安よりこんなものが届きました。
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なんでも情状酌量を求める機会を下さると。
おうおうお上も話が分かるじゃねーかい。

というわけで弁明、弁解、釈明してきます。
飽くまでも理論的・紳士的・建設的に。
年末に15000円はホント勘弁してくださいよ、お代官様。
あなた達のこと、嫌いになりたく無いんですよ。


と思ってた先日、野暮用あって実家兼会社に車で帰っておりましたときのお話。
実家は北区の北、御園橋通という田舎道の一本上の畑道にあるのですが、これまた家の前に車を停め、さっさと用事を済ませ、ついでに昼も済ませるかと二階に上がり、九州に嫁いだ姉より送られてきた冷凍ちゃんぽんを冷凍庫より取り出し、これを調理し食した後階下に下りて玄関を開けた時の光景ったらこれびっくり。

「姉さん、事件です」

我が愛車を取り囲む公僕三名。
セイセイセイ〜!ってこういうときに使うんですか、あんまり知らないんですが。

こんな田舎道の畑の前まで店主を追っかけてくる公安達。
人気があるのも困ったものです。


いや、絶対にサインしたく無い人たちですけどね。


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Post at 21:46(火)/No.292趣味・日常Com:5Tb:0Top↑

2006.12.09 小豆三粒

「小豆三粒包める布は捨てるな」

今よりも物がなく貧かった時代の倹約を説く言葉ではありません。
今よりも物がなくても物を大切にする心が豊かだった時代の言葉です。

実際、おはりばこの商品にも「小豆三粒」の布がたくさん使われています。
それだけの面積があれば髪飾りの花びら一つが作れます。
ストラップの押し絵片面が作れます。
そうして作られたものはお客様に見出され、可愛がられ、黒ずんで擦り切れるまでご愛用いただいています。

日本人が作り出してきた布は、着物として完成した時にピークを迎えるものではありません。
もちろん、着物として下ろされた時がその布にとっては花。
その色や柄には持ち主の願いが込められ、季節の情緒が表され、身に纏う女性達はその美しさや手触りに、心を豊かにさせられたことでしょう。

そんな思いがあるからこそ、ほつれても汚れても、着物にこめた思いとともに再利用に再利用を重ねてきたのです。

おはりばこに集う古布たちも、一つ一つそんな物語を経てやってきたものばかりのはず。
かつては着物としてその美しさを競った布たちは、何らかの事情で手放され、それでも破棄されることなく、何のご縁か知りませんがおはりばこにやって来たのです。
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一度は表舞台から消えることを余儀なくされた布は、小物として、髪飾りとして、再び女性達を魅了することとなります。
その出会いはすべて一期一会。
どんなに綺麗な布で髪飾りを作っても、その布がなくなってしまえばもう同じものは作れません。

そんな奇跡のような小物に、これまた奇跡のようなご縁でお客様に嫁いでいくわけですから、これは偶然ではなく、必然と考えるべきでしょう。

その場に居合わせた人間達が重ねるセッションが、人類有史以来の音を奏でるように、その場に居合わせた人間達の交わす言葉が、天地開闢以来の概念を生み出すように、おはりばこの布たちもまた、空前にして絶後の唯一品として、世に再び花を咲かせるのです。大袈裟に言えばね。

ときに、小豆三粒分になるまで使われる古布と、米一粒の穴で捨てられてしまう現代の布。


はて、豊かさってどちらのことを言うんでしたっけ。



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Post at 22:36(土)/No.291着物Com:5Tb:0Top↑

2006.12.06 奥さん、耳寄り情報です

奥さん!

本日は一台三役、便利な暖房つき調理器具のご紹介です。
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そう、皆様すでにご存知の長火鉢でございますよ。
こちらは関東長火鉢と申しまして、淵に卓が付いていないタイプです。
張りではございますが、漆拭きの欅の玉杢を使った一品です。

この長火鉢、時代劇に出てくるだけの過去の道具じゃあございません。
ちょっとの手間で、冬に欲しいあれやこれやがすべて賄えちゃうスグレモノ。

では早速使い方をご説明いたしましょう。
まずは炭を熾します。
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備長炭なんて高級な炭を使う必要はございません。ホームセンターで売ってる6キロ1500円くらいのもので十分用は足ります。
炭を熾す時は弱火でじっくり。
強火で熾すと炭がびっくりしてパチと弾け、下手すりゃ火傷しちゃいますからね。

炭の下の方が赤くなったらば、均した灰の上に置きましょう。
今回オプションで使っているのは、五徳付きの銅壷です。
銅壷ってのは燗をつけるための物で、中に水を入れて、銚子を入れられるようになってるわけですな。
銅の熱伝導によって、人肌温度の燗が簡単に出来ちゃうんですよ、奥さん!
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五徳の上には鉄瓶を置いて茶なんぞ沸かしてもいいですが、今日はせっかく燗をつけてんだ、銅網を敷いてアタリメでも炙りましょうか。
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お好みで色んな乾物を試してみてくださいな。

どうです、奥さん。
今日から長火鉢生活始めてみませんか?
暖房器具としても、思いのほか暖かいものです。
部屋中ぽかぽかとは参りませんが、炭火の遠赤外線が霜焼けのお手てを優しくほぐしてくれますよ。

特別な日は着物に着替えて燗でもつけて、ご主人のお帰りを待ってみましょうよ。長らくご無沙汰のご主人も、次の日からは早く家に帰ってくること請け合いです。

「ほら、お前ももちっと呑めよ」
「あら、女房酔わせてどうする気?」

気が付きゃホッペは桜色、素敵な一夜も漏れなく付いてきます。

説明書?PL法?
野暮なことを仰いなさんな、使いながらちょっとずつ慣らしていきましょうよ。
いい大人なんだから、ご使用は自己責任で。きちんと換気しなきゃ、朝には重なったホトケが二体オマケで付いてくることになりますからね。
お買い求めは古道具屋、骨董屋、ネットオークションなどなどで。
値段はピンキリ、もちろんすべて一点物です。


おっとそろそろ夕飯の時間です。
こんな寒い夜ですから、鳥鍋つつきながらチビチビやらせて貰うことにします。
奥様方も、素敵な夜を・・・。



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Post at 20:25(水)/No.290町家暮らしCom:8Tb:0Top↑

2006.12.05 Unknown hard error 0000218

パソコンがぶっ壊れました。

とはいっても、仕事で使っているPCではなく、プライベートで使っているノートPCで、電源を入れた瞬間ドラえもんも真っ青。な、ブルースクリーンがこんにちは。
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最早日本語すら分からなくなった我がノート、分かりそうな単語をつまみ読みすると、「管理者に連絡せぃ」と仰っているようで。
早速管理者を探してみたものの、管理者って誰やねん?って俺かーい!とノリ突っ込みすることしか出来ない能無し管理人には、手の施しようなどあろうはずもなく、夜になって仕事場のPCからインターネットにアクセスし、グーグルってみたのですが、そこには非情な検索結果がこんばんは。

「前略死のエラー後略」。

つまり、我がノートはすでに召されたというのですよ、あちら側に。

前々からうすうす感づいてはいたのですが、ついにこの日がやってきたか。
まあどうせインターネットしかしていなかった娯楽PCですし、特に大切なものは入っていない(はず)ので、一晩嘆き悲しんだあとは、案外潔く開き直ることが出来たものです。

さあこれでいよいよもって娯楽がなくなった。
テレビを捨てて早3年半、浅薄なテレビっていう一方通行メディアの洗脳から解放され、情報選択の自由を手に入れた店主でありますが、あっという間に情報取得の手段を失ってしまい、新聞すら取っていない我が家からはメディア媒体の一切が消えて失せました。

修行僧ならいざ知らず、仮にも店長を名乗るものが俗世の流行はおろか、天下の趨勢すら分からぬというのはこれ如何なものか、と思われる向きもありましょうが、今一度己が道を見つめなおし、精神の文化的深化を図るにはよい機会と捉えることも出来なくはないのです。

昔聞いていたCDに針を置いて往時の思い出に浸ったり、買いだめして手をつけていたなかった活字に親しんだり、目を瞑り無限大に広がる妄想の世界を自由気儘に旅してみたり、何もすることがなくなって炬燵で転寝したり。

「何でも出来ちゃいますよ☆」と謳う世の中で、ごく限られた環境を作るのも悪くは無い。限られると逆に工夫や発見も生まれますしね。
なんとなく限られたデザインの中でお洒落を楽しむ着物に少し似てるわいな。

こんな生活の延長線上に、店主の目指す「愛すべき物だけに囲まれ、愛すべき仕事だけをし、愛すべき人たちとだけつながり、限られた大切なものを守っていく」生活があるのでしょうか。

物売る商売人がこんなこと、ホントは口にしちゃいけないのかもしれませんがね。


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Post at 19:28(火)/No.289趣味・日常Com:4Tb:0Top↑

2006.12.04 歩く花

過日、紅葉が丁度見頃を迎えた秋晴れの昼下がり。

格子の引き戸をからからと開けて敷居を跨いで入ってきたのは、事前にその時間に訪問する旨ご連絡いただいていたご一行、先斗町の町家にて兎の和雑貨専門店「うさぎのアトリエぴょんぴょこぴょん」を営むご主人と、そのお連れ様でした。
ご丁寧にお土産を携え、丁重なご挨拶をくださったそのお方は、とても30歳には見えない落ち着いた物腰の紳士で、少しはにかんだ不器用な笑顔が優しい、今では見かけなくなった正統派の男前でいらっしゃいます。
次いで敷居を跨いだのは、こちらも24歳には見えないほどしっかりとした品格を備えた、ご陽性と見受けられる美人の奥様と、ご主人が「妹」と可愛がる、先斗町の舞妓さん、市奈さんです。

割れしのぶに結った髷に赤い鹿の子の手絡とつまみ細工の櫛がよく似合う、ふっくらとした愛嬌のあるお顔立ちをした市奈さんは、店に入るなり「ひやかいらし〜」と嬌声一つ。
そう、先日店主が留守の際にお越しくださったのがこのご主人と舞妓さんです。
わざわざ店主がいる時を見て、再度足を運んでくださったのです。

花街近くならいざ知らず、禅の町紫野にて商う我が店に、先斗町の花がわざわざお越しくださったことは、髪飾り屋冥利に尽きるというもの。
早速髪飾りをご覧頂くためにご案内いたしました。

摺り足で試着場の座布団に膝を落とした市奈さん、いの一に手に取ったのは、参考商品として拵えた、桃色の絽縮緬の生地の勝山と前挿。
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現代の日本女性が着けようものなら、鏡餅の上にかぼちゃを乗せたような、「髪飾り」というよりは「髪飾られ」といった方がしっくりくる、妙ちくりんな風情になるのがオチで、普段は修学旅行の女学生さん達の記念撮影の具としてのみ活躍しているこの髪飾りですが、さすがは本職の舞妓さん、器用に前挿の足を鬢の曲線に合わせて少しずつ曲げ、勝山簪とともに器用に挿し飾りました。
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この髪飾りが初めて「髪飾り」としての体を成した瞬間です。
愛くるしい大きな目のかわいらしい舞妓さんに着けてもらえ、この髪飾りもきっと喜んでいることでしょう。

その後しばしお三方と談笑し、名刺と引き換えに千社札を手に入れた店主は、凝りもせずまたもや脂下がり。

「また来ます」

先斗町へ帰るご一行を見送った後、お土産の包み紙を解くと、「お歳暮」と表書きされた箱の中から現れたのは、お香、誰が袖、そしてかわいいお皿の詰め合わせ。
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店主の部屋に女性が遊びに来ることがあれば、もしそんな折が今後あるのなら、その時に使わせていただくこにといたしましょう。
きっともう一度、嬌声が聞けることでしょう。

もちろんその時は香を焚き、袂には誰が袖を忍ばせて。



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Post at 20:22(月)/No.288町家暮らしCom:2Tb:0Top↑