この暑いのに袷を着れってそんな殺生な

ゴールデンウィーク3日目、今日で前半戦が終了。
4月最後の今日は、夏日を軽く越えてきました。

朝起きた店主は、何をどう間違えたのか、綿入れを着てしまうご乱心。
昼過ぎまではなんとかもちましたが、そこからぐんぐん上がる気温に耐え切れず、仕事中にもかかわらず二階に上がって単(ひとえ)をひっぱりだし、着替えることにしました。

今年の初単は、だいやすさんで手に入れた夏結城。
丈夫で涼しく、独特の肌触りはとても気持ちいい紬です。
これ着て昼寝したらいい夢が見られそう。

「おい貴様、単を着るには早すぎるぞ」

ええ、おっしゃるとおり。
一般的に、着物のルールとして袷(あわせ)は10月から5月まで、単は6月から9月までとされています。
しかし、このルールというのは公式に決まっているわけではなく、そのようにしなければならないと思っている人たちの総数で決まっています。

衣服っていうのは人間のためにあるものであり、決してルールのためにあるものではないわけで、時代とともに移り変わっていくものでしょう。
さながら「ら抜き言葉」や「全然を肯定で使う」が如く、若しくは生物が環境に合わせて進化してきた如く、時代に応じて変化していって然るべきもの。
そもそも着物は季節感を大事にする衣服ですから、暑い日に暑苦しい格好は見ているほうがしんどくなりそうです。

着物業界は保守的な業界ですので、然るべきところでは先人のルールに則るのが道理でしょうが、温暖化の今日、普段着として着ている衣服に不自然なルールを当てはめるのは・・・理屈云々の前に体が持ちませぬ。

というわけで、暑い日は単、肌寒い日は袷。
フォーマルな場所では頑張って袷、若しくは紗袷。
これでいいんじゃないでしょうか?

そもそも5月・6月の着物って普段着でもフォーマルでも難しいものです。
だからこそ、毎日の着物選びが楽しいわけでもありますが。

まあ暑いったって、まだまだカラっとした気候ですから、家の中はひんやりしてますし、風を通せばとても気持ちがいいもんです。
こんなところで暑い暑いといってはいられません。

なんせ梅雨が終われば泣く子も嗚咽する、蒸し風呂のような夏がやってくるのですから・・・。

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