貞操の危機

※今日は非常にお下品なお話です。
苦手な方、お食事中の方は読まないように・・・。



日本人のトイレに対する快適さの飽くなき追求の産物である温水洗浄便座、所謂ウォシュレット。これの快適さを知ってしまったらもう普通の便座では用が足せない、という方も多いはず。

おはりばこ御用の某銀行某支店は最近改装工事を行い、行内の片隅に広い便所を設けました。ウォシュレット・トイレ擬音装置「音姫」完備、車椅子も利用できるバリアフリー仕様と、某支店の魂魄を賭けた旗艦トイレです。
これ非常に快適なため、店主も立ち寄るたび欠かさず利用し、つかの間の平和な時間を味わっていたのです、昨日までは・・・。

その日も早々に所用を済ませると、嬉々として厠の扉を押し開け、さあリラックスタイム。ここでも早々に所用を済ませ、尋常の手順に従いおしりを洗い、停止釦を押したのです。しかし。

止まらない。

押しても押しても噴水止まず、ひたすら洗浄を続けるのです。
「停止」「ビデ」「乾燥」どれを試しても最新便器は言うことを聞かない。当然焦る店主。
店主の袖の動きを感じ取った「音姫」が流水音を流し、まったく頓珍漢なお節介。
そんなんいらんから噴射を止めれ。

「ピンチのときほど冷静になれ」

幾度も店主を救ってきたこの言葉にこの危機的状況の処し方を考えてみることにしました。
水は出っ放し、自分座りっぱなし。とにかくこの状況を少しでも変えなければ。水が止まらないなら自分が動くほかありません。

水は上に向かって噴出しているので、素早く腰を上げて横に転がり込もうか?いや、いかに素早く動こうと着物が水に濡れることは避けられぬこと。水を上から押さえ込めるような非透水性のものも周りにはない。
それにしても「ウォシュレットが止まらない」というこのシチュエーションは画的にとてもドリフであり、狼狽すればするほど自分が滑稽に思えて悔しいじゃないか。

なんて考えている間も噴水はピンポイント攻撃を続けているわけで、少しでも気を緩めるとそれにあわせて括約筋も緩んでしまい、ひいては陵辱を許すという非常にカン…いや、緊張した状況。そんな自分を静かに映し続ける目の前の鏡。これはもしや…ドッキリ?

結局何も為す術なく数分間水責めを食らっていましたが妙案浮かばず、原点に立ち返って停止釦を押してみると、あっさりと噴水は止まりました。

やあ、これほどお尻の危険を感じたのは、中学一年のときにおっさんにトイレに連れ込まれかけたとき以来。
辛うじて操は保ちました。

この件、行員に報告するかどうか迷いましたが、
「おのれウォシュレットの水が止まらんでワシ何分間も○○の○○が○○やったんやぞゴルァ!」
なんて婿入り前の男子がカウンター越しに発することなどできようはずもなく、紳士面して銀行を後にしたのでした。


それにしても、この罠に掛かったのが男の自分でよかった。
女性で、且つお尻洗浄じゃなかったら・・・って想像すると、いやいや想像してないですってば。

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