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2008.01.30 貞操の危機
※今日は非常にお下品なお話です。
苦手な方、お食事中の方は読まないように・・・。 日本人のトイレに対する快適さの飽くなき追求の産物である温水洗浄便座、所謂ウォシュレット。これの快適さを知ってしまったらもう普通の便座では用が足せない、という方も多いはず。 おはりばこ御用の某銀行某支店は最近改装工事を行い、行内の片隅に広い便所を設けました。ウォシュレット・トイレ擬音装置「音姫」完備、車椅子も利用できるバリアフリー仕様と、某支店の魂魄を賭けた旗艦トイレです。 これ非常に快適なため、店主も立ち寄るたび欠かさず利用し、つかの間の平和な時間を味わっていたのです、昨日までは・・・。 その日も早々に所用を済ませると、嬉々として厠の扉を押し開け、さあリラックスタイム。ここでも早々に所用を済ませ、尋常の手順に従いおしりを洗い、停止釦を押したのです。しかし。 止まらない。 押しても押しても噴水止まず、ひたすら洗浄を続けるのです。 「停止」「ビデ」「乾燥」どれを試しても最新便器は言うことを聞かない。当然焦る店主。 店主の袖の動きを感じ取った「音姫」が流水音を流し、まったく頓珍漢なお節介。 そんなんいらんから噴射を止めれ。 「ピンチのときほど冷静になれ」 幾度も店主を救ってきたこの言葉にこの危機的状況の処し方を考えてみることにしました。 水は出っ放し、自分座りっぱなし。とにかくこの状況を少しでも変えなければ。水が止まらないなら自分が動くほかありません。 水は上に向かって噴出しているので、素早く腰を上げて横に転がり込もうか?いや、いかに素早く動こうと着物が水に濡れることは避けられぬこと。水を上から押さえ込めるような非透水性のものも周りにはない。 それにしても「ウォシュレットが止まらない」というこのシチュエーションは画的にとてもドリフであり、狼狽すればするほど自分が滑稽に思えて悔しいじゃないか。 なんて考えている間も噴水はピンポイント攻撃を続けているわけで、少しでも気を緩めるとそれにあわせて括約筋も緩んでしまい、ひいては陵辱を許すという非常にカン…いや、緊張した状況。そんな自分を静かに映し続ける目の前の鏡。これはもしや…ドッキリ? 結局何も為す術なく数分間水責めを食らっていましたが妙案浮かばず、原点に立ち返って停止釦を押してみると、あっさりと噴水は止まりました。 やあ、これほどお尻の危険を感じたのは、中学一年のときにおっさんにトイレに連れ込まれかけたとき以来。 辛うじて操は保ちました。 この件、行員に報告するかどうか迷いましたが、 「おのれウォシュレットの水が止まらんでワシ何分間も○○の○○が○○やったんやぞゴルァ!」 なんて婿入り前の男子がカウンター越しに発することなどできようはずもなく、紳士面して銀行を後にしたのでした。 それにしても、この罠に掛かったのが男の自分でよかった。 女性で、且つお尻洗浄じゃなかったら・・・って想像すると、いやいや想像してないですってば。 2008.01.26 牡蠣とノロウィルス
もう一つだけ東京での話題を。
仕事納めの14日晩、3年ぶりに顔をあわせた友達二人に連れられて、オイスターバー、日本語で言うところの牡蠣料理屋に行ってきました。 世界各国の生牡蠣を食べ比べて舌鼓。 旅をしていた頃の話を肴に、時間も忘れて飲んで食べて。 その日は、そのうちの一人の家に泊めていただくことになりました。 友達の実家に泊まるなんて何年振りでしょうか。 深夜に帰ったにもかかわらず、朝起きたらお母様特製のポトフでもてなしていただきました。 大変おいしゅうございました。 次の日は、もう一人の友達の家にお邪魔することに。 これまたご実家でして、土産の酒を手に伺うと、エライご馳走の晩御飯を振舞ってもらった挙句、一番風呂まで戴き、京都人のくせに遠慮知らずっぷりを披露してきました。 迎えた最後の晩。 夕方の時点で宿が決まっていなかったいい加減な店主は、下井草の友達に「今晩泊めて」という無茶な約束を取り付け、銀ブラした後、新宿のネットカフェで時間を潰していました。 友達から新宿に着いた旨のメールが届いた午後11時前。 荷物を纏めようと立ち上がった瞬間、なにやら様子がおかしいんです。 体が言うことを聞かない。 急激な吐き気、眩暈、脈を打つたびに額から吹き出る脂汗。 体は徐々にしびれて感覚を失っていき、立ってすらいられない。 静かなネットカフェで吐く訳にも行かず、何とか外に出た店主はその場にへたり込んでしまいました。 これはマズイ。 熱中症に罹った時と同じ感覚が蘇ってきました。 新宿のど真ん中。 「嗚呼、俺は大都会の片隅で、誰にも知られずひっそりと・・・」 心が折れそうになったそのとき、友達が迎えに来てくれました。 何とか下井草の彼のアパートまで到着。 5階建ての5階の部屋、エレベーターなし。 「ヴィンテージアパートなんよ(笑)」 総合格闘家の彼には余裕の階段も、通勤0分で鈍りに鈍った店主の体には堪えましたよ。 小雪ちらつく寒い夜、彼は店主に布団を貸し与え、一晩中ウーウー唸る店主を気遣い一人寝袋に包まって畳の上で寝たのでした。 自分、人に甘えて生きてます。 次の日、予定を繰り上げて京都に帰ることにし、東京駅へ向かう電車の中。 初日に一緒に牡蠣を食べた友達の一人から、体調を崩したとのメールが入ってきました。 インフルエンザかもしれない。 後日、彼はノロウィルスに罹っていたことが分かりました。 ノロウィルスは1〜2日潜伏するようで、発症時期が重なっていたのは偶然か否か。 京都に帰り着くころにはほぼ体調も良くなっていましたが、大事をとって実家に帰ることにしました。 次の日、高熱と下痢にうなされる母。 いやいや、潜伏期間から見て、店主は関係ない・・・・・はず。 皆さんも、生牡蠣にはくれぐれもお気をつけください。 2008.01.21 2008年初御御籤
初詣では、あまりの行列と寒さに本殿へは向かわず、氏神様のおわす大将軍にお参りのみ済ませ、焚き火に当たっていたためおみくじを引かずに帰ってきてしまいました。
今年最初の運試しってことで、かわりに東京で一本引いてきました。 場所は神楽坂赤城神社。 串タイプではなく、お金を入れて箱をまさぐるタイプのおみくじ、出てきたのは第三十二番。 「霜いくたびおけど枯れざる松が枝のときわの色の美しきかな」 霜がかかる冬でもその青さを失わない松葉の様に、どんなときも心動かさず平常心を貫きなさい。といったところか。 運勢は「吉」。 これまで吉か末吉しか引いたことのない我が人生。 浮き沈みの少ない様、まさに常緑の松が如し。 気になる各方面のご神託なるや如何に・・・ 【願い事】 心長くして騒がねば時いたりて叶う 【待ち人】 来ても遅い 【失せ物】 出る 低いところ 【旅行】 利なし ひかえよ 【商売】 利少なし 物価定まらず 【学問】 努力すればよろし 【相場】 変動激し 要心せよ 【争事】 静かにすればよし 【恋愛】 今の人が最上迷うな 【転居】 よろしからず 【出産】 よろし安心すべし 【病気】 心長く保養せよ 【縁談】 人のことばに迷わず心を定めよ吉 総じて読み取れるのは、動くな、迷うな、躊躇うな。 しかし、【商売】利少なし、とはこれいかに。 利を追うなと解釈しておきましょう。 しかししかし、【恋愛】今の人が最上とはこれいかに。 今の人、今の人、今の人・・・・ って誰よ? しかしありがたいことは書いてありますので、心して今年一年をいい年にしたいと思います。 皆さんのおみくじは、どうでしたか? 2008.01.19 東京出張レポート〜新宿伊勢丹編〜
職業柄いろんなお店様とお話させていただく機会があるのですが、皆様口をそろえておっしゃるのが「新宿伊勢丹の催事は他の催事とは段違い。略してダンチ。」
伊勢丹イセタンといかほどのものか! 初の東京催事、がっつりお世話になってまいりました! 搬入日は、肉体労働も多いので洋服を着て上京。 バックパックを背負って小汚い古着に身を包み、明らかにバイトの兄さんと思われながらの搬入陳列作業を済ませ、翌日の本番を迎えました。 着物の効果は面白いもので、「見違えるわねー」だの「店長さんだったんですね」などと昨日とは打って変わって好待遇。 店主にとってはどっちも「カジュアルな古着」でしかないのですがね。 初日はそれはそれはものすごい人出で、常連様、広告を見て来店なさった伊勢丹のお客様がたくさん来てくださいました。 お雛様も11組売れ、このままのペースで行けば完売か?なんて都合の良い妄想も首を擡げる始末。 「初日は残りの5日間に比べてダンチ。」 他出展者様の声に、現実に引き戻される店主。 とはいえ、連休も重なったこともあり、6日間を通してたくさんのお客様にお越しいただきました。 初日朝一で声を掛けてくださったM木様、浦和伊勢丹以来大変良くしてくださっている素敵マダムコンビN山様・T井様、オーダーのご相談を頂いたH川様、計二日間もお顔を見せに来てくださったM森様、上品なチョコレート菓子を差し入れしてくださったいつも上品なK村様、ネット同様唐子柄をたくさんお買い上げいただいたH間様、ご自身の姓と同じ柄の印籠をオーダーしてくださったK様、中だるみの店主を元気付けてくださったH野様、ネットで行き違いがありご迷惑をおかけしたにもかかわらずとても優しい笑顔を見せてくださったK房様、京都での挙式以来久しぶりにお目にかかったA野様ご夫妻、ネットで成人式の髪飾りをお買い上げいただいたS水様、いつもお土産を持って京都に遊びに来てくださるI出様、お着物姿におはりばこの髪飾りをつけて遊びに来てくださったO井様、お揃いのことを「お友達」と呼んで長時間お友達探しに没頭してくださるS田様、忙しい中応援に寄ってくれた同級生のKさん、ライブの前に足を運んでくれたロックガールSぶさん、お友達と御着物姿で来てくださったNツさん、和柄ブランドの店長をなさっているセンス抜群のY本様、「春に伺います」とおっしゃってくださったM田様、いつもキュートな元京都人奥様T中様とお友達のI川様、ご自身の御着物とお揃いのお雛様をお嫁入りしてくださったK屋様、会期中3回も遊びに来てくださったいつも素敵な着物ショップ店員O保様、シャイなご主人・お嬢様と、いつも楽しい奥様のM沢様ご一家、2回もお越しくださったS江様、いつもお電話で元気なお声を聞かせてくださっていた初対面のT橋様、去年の暮にアンティーク着物をバッチリ着こなして遊びに来てくださったK保様・E原様、終わりがけにかわいい飴ちゃんとともにきてくださったTKG(東京着物ガール)のAシ様をはじめ、本当にたくさんの書き切れないお客様に直接お目にかかれたことは、売り上げや宣伝なんかでは替えられない店主の大きな収穫です。 心からお礼申し上げます。 男性の御着物姿が少なかったのはいささか残念でしたが、ある日こんな男性発見。 ![]() なんというモダンボーイ、略してモボ! ![]() とんびにハンチング、足元はSOU・SOUさんの地下足袋を履いて。 思わず声を掛け、印籠型携帯ケースを勧めると、 ![]() なっ・・・・!! 装備済みっ・・・・・!!! あなたは一体・・・・??? 伺うと、いつもキュートな元京都人奥様T中様のご主人だとおっしゃるではありませんか。 古くからの常連様の奥様は存じ上げておりましたが、こんな素敵なご主人だったとは! しかも店主の影響で着物を・・・とは、着物人冥利に尽きる次第です。 着物男子増殖計画、どうやら芽は出ているようですなムフフ。 とにかく大盛況のうちに終わった伊勢丹催事。 縦10行×横6列の兎のお雛様も、 ![]() お嫁入りビンゴが計三列も出来上がりました! とはいえ、催事の間はお店に商品が全然ないというよからぬ状況になったのも事実で、わざわざ京都に足を運んでくださったお客様には大変ご迷惑をおかけいたしました。 まだまだ、おはりばこは大きな催事を敢行できる力はないようです。 しばらく催事は抑えて、内側をしっかり固めて参ります。 今回スタッフとして協力してくださった、東京在住の着物ガール達にも大変お世話になりました。 成人式前というのにバリバリ手伝ってくれたコノミさん、忙しい中時間を縫って駆けつけてくれ、電卓まで貸してくださったミサトさん、浦和に続き二回目となったベテランパピコさん、あなたたちがいなければ店主は電話のフリしてサボりに行くことも出来ませんでした。 勝手ながら、あなたたちをおはりばこのスタッフとして誇らしく思っております。 そして最後に、年明けの忙しい時期に10日間も店を開ける放蕩店主を戴きながらも、しっかりと留守を守ってくれた頼もしいスタッフ二名にも、心から感謝です。 ![]() 追送の荷物に入っていたメッセージは、バックヤードでいつも店主を励ましていましたよ。 しかしあちゃ、濡れ煎餅が食べられないとは誤算だったよ。すまん。 今回も珍道中と相成ったお江戸出張、たくさんの出会いに楽しくて、うれしくて、思うことを書き連ねればきりがないのでこの辺で締めさせていただきます。 これが今後のおはりばこにどう実を結ぶのか、それはこれから見てのお楽しみ。 店主の商道邁進の旅は、まだまだ続く・・・。 **+*+ 京都からこんにちは!:地域情報 +*+** 2008.01.13 さあさあと一日 催事速報22008.01.11 催事速報2008.01.05 おはりばこ、ついに東京上陸
年末まで、「来年のことさ」なんて高を括っていたのですが、気がついてみればもう1週間をきりました。
そう、今年最初にして最大のおはりばこ勝負イベント、新宿伊勢丹の「京都展」です。 今回は、おはりばこの目玉商品と京都展の見所をご紹介しましょう。 と、その前に皆様に謝らなければならないことが一つございます。 今回の京都展、(大人の)事情により髪飾りを持っていけないことになりました。 成人式前に髪飾りを持っていけないのはおはりばことしても大変残念です。 申し訳ございません。 その代わり、わくわくするような企画をご用意しましたよ♪ 【ペアを選べるお雛様】 今回の目玉は、なんといってもお雛様。 インターネットでは、新作は12日発売ですが、新宿伊勢丹では先行して限定60組を持って行きます。 しかも! 雄雛と雌雛を選んでいただけます! ネットのお客様にはおなじみの商品画像の表を、リアルで作ってしまおうというこの企画。 一羽ずつ写真に撮りましたよ。 ![]() 1〜6×A〜Jの60羽の中から、それぞれお好きなものを選んで組み合わせてください! もちろん早い者勝ちです。 【新型印籠型携帯ケース】 男物だって気合入れてます。 予てからお知らせしていた、新型印籠型携帯ケースを、今回の催事でお目見えさせようと思います。 ![]() 合わせる現代根付も色々仕入れてきました。 ![]() 東京の御仁に店主の粋は通じるや否や。 続きまして、今回ご一緒させていただくすばらしいお店さん達をチラッとご紹介しましょう。 【京都商法のお店たち】 まずは今回の出展者一覧をご覧アレ。 http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjuku/event/0801kyoto/brandlist.html なんとまあ豪華なラインナップ。 支店を出さず、儲けよりも暖簾を守ることを大切にする京都商法のお店さんが多く見られます。 つまり、京都に行ってそのお店に行かないと手に入らないものが新宿に集まるのです。 「京都人の京都知らず」を地で行く店主ですら存じ上げるお店さん達の中から、個人的なオススメをいくつかピックアップ。 【食品部門】 ●茶洛さん おはりばこから程近い、西陣にある蕨餅屋さん。 銀行へ行くときにいつも前を通るのですが、開店前から行列ができ、お昼ぐらいには「売り切れました」と暖簾が仕舞われる人気店。 柔らかい食感の蕨餅です。 ●泉門天さん パリパリジューシーな一口餃子が美味しい餃子専門店。 祇園のお店ですが、実は洛北にも支店があり、母ちゃんが持ち帰りで買ってきた餃子を焼いてもりもり食べた思い出の餃子。 ●出町ふたばさん 言わずと知れた豆餅が有名な和菓子司。 最近の過剰人気で、京都人に回ってこなくなってしまいました(泣) 久々に食べたいと思います。 実は、おはりばこ前の道を下がって行くと、同じ「ふたば」という屋号の和菓子屋さんがあります。 暖簾分けなのでしょうか? ●鶴屋壽さん お客様からお土産で頂きました。 嵐山まで行くことはあまり無いですからね。 桜の葉ごとぱりっと頂きましょう。 ●今西軒さん おはぎといえば今西軒。 メジャーな和菓子ほど、名をはせるのは難しいものですが、ここのおはぎはばあちゃんのに次いで旨い。 ●鯖街道 花折さん 店主の大好物、鯖寿司。 鯖寿司といえば花折。 その昔、鯖街道だった花折峠に本店を持つ、本家本元です。 特上鯖寿司、吟撰龍飛巻のお値段はなんと、1本7350円也。未だ食べざる未知の味。 【工芸部門】 ●時代裂 梵さん 商売敵? いやいや、畏れ多い。 京都で古布細工といえば古くからここ。ご一緒できて光栄です。 おはりばことはまたテイストの違う、飾って、見て楽しいお細工物がたくさん。 使っている古裂のクオリティ・細工の手に間違いなし。 ●伊藤組紐さん 組紐なら何でも揃う、組紐専門店。 帯締め、真田紐はもちろんのこと、懐中時計紐、根付紐、そして印籠紐も・・・。 ●一笑さん 麩屋町にあるアンティーク着物屋さん。 実は、おはりばこをオープンする前、飛び込み営業でお世話になったことがあります。 4年ぶりにお目にかかります。 ●なちやさん 大徳寺をはさんでおはりばこの反対側にある漆器屋さん。 数寄屋造りのそれはそれはすばらしい建物のお店。 現代のライフスタイルにマッチした漆器を提案なさっています。 と、駆け足でご紹介しましたが、店主が知らないだけで、名店がズラリ並んでいます。 一番楽しみにしているのは、店主自身かもしれません。 久しぶりの東京です。 皆さんと触れ合える数少ない機会、とても楽しみにしていますね。 ぜひ遊びにいらしてください! 2008.01.05 煩悩も消えたら消えたできっと困る
髷を大きくとったつぶし島田に丈長を掛け、揃いの鼈甲の櫛笄に、桜の花簪を前挿にして。
流れるような富士額の下にある切れ長の眼、俯きつつも足元に遣られた視線。 紅が引かれた小さな口はわずかに笑みを湛え、傾げた白いうなじには庇の如き髱が架かる。 ![]() 白梅柄の着物に、桜柄の帯・襦袢・髪飾りを合わせた粋筋のお姉さんが、まさに今帯揚げを締めんと左手を後ろに回し上半身を捻ったその一瞬を描いた美人画です。 美人画の皆さんって、美術品としては美しくても、ん〜なんだかな〜というお顔の方が多いのですが、このお姉さんは、伝統的美人画としての特徴を押さえつつも、現代人のセンスに通じるものが感じられます。平たく言うとタイプです。 お姉さんのファッションセンス、飾り過ぎないアクセサリー類、直線的な線で描かれたさっぱりとした柳腰、褄からちらりと見える白足袋、などなど、ディテール一つ一つから見て取れる作者のセンス。 この絵師、なかなかのスケベと見た。 何時の時代の方かは存じませんが、絵師芳彦、一度お目にかかりたかった。 無断でフライヤーに使わせてもらったことを一言詫びたい。 大晦日に鐘を撞いて来たにもかかわらず、今年も煩悩まみれで2008年が始まりました。 今更ですがあけましておめでとうございます。 皆様にとって幸多き一年となりますことを。 |
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