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2008.03.31 盗人に合いました。情報求ム

木屋町三条下ルに、タチバナ商会という古い照明器具の専門店があります。
古いランプばかりを扱ってらっしゃるそのお店へ足を運んだのは今月の始め。

数々の味のあるランプと、それを愛する店主様の素敵な言葉に満ちた不思議な空間は、そこに居るだけでとても幸せな気分にさせてくれました。
数あるランプの中でも一際異彩を放っていたランプがありました。

「出会った」
買い物をしていてそう感じられることは、そうそうあるものじゃありません。
和でもなく洋でもなく、作り手のセンスの塊のようなそのランプは、長い年月を経てタチバナ商会へと渡り、店主様の手入れを受け、自分を待っていたのでした。

決して安くありませんでしたが、どうしても欲しくなり、連れて帰ることにしました。
次の日早速取り付けたところ、殺風景だったおはりばこの表は一気に不思議な雰囲気に表情を変えました。
そんなランプが。
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昨日未明あっさり無くなっていました。
いや、呆然としましたよ。

ランプと天井をつなぐジョイント部は、アンティークの錠前で繋ごうと思い、いいものが見つかるまでは、ととりあえずねじ式の金具でつなげおりました。
コードは壁に沿わして打ちつけていましたので、簡単に外せるものではありません。
とはいえ、店主の認識は甘すぎたようです。

タチバナ商会さんに申し訳ない。
可愛がって手を入れて、これはという人の手に渡すために大事にされてきたものを、店主の手に渡ったとたんあっという間に盗まれてしまった。
自分の不徳を恥じるばかりです。


戻ってくることはないのでしょうが、出来ることはやってみます。
ネットオークションは監視下に置きます。
古物商のお知り合い方に声を掛け、業者市等に出てこないかチェックしてもらいます。
もちろん警察には届けます。
どこかで見た、という人がありましたら、ぜひご一報ください。
お礼はさせていただきます。


盗人よ。
お前が盗って行った物は替わりのないものであることを知っているのか。
いろんな人の思いが詰まったものであることを知っているのか。
解るわけがないよな、盗みを働くような最下等の人間に。

飾るために盗ったのか?
金に替えるために盗ったのか?
今やどうしようがお前の勝手かもしれん。
でも、壊したり捨てたりするような真似だけはやめてくれ。

この世に一つしかないものが消えてしまうことは、とても悲しいことなのだから。

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Post at 20:16(月)/No.426改修・引越しCom:3Tb:0Top↑

2008.03.28 お着物仕事求人情報

ふぅー危ねぇ危ねぇ。

今日から京都大骨董祭が始まりましたので、店主も仕事の合間に時間をむりくり作って馳せ参じてきたんですが、目の保養にとどめておくつもりでぐるぐる回っていても、あまりのお宝の多さについつい大物に食指が伸びてしまいそうになってしまいました。
あの兎尽くしの根付・・・まだ残ってるかな?

さて今年度もあと残すところあと数日となりました。
この四月から新生活が始まる方も多いのではないでしょうか。
おはりばこでも、ネットショップスタッフを募集しています!
和雑貨に興味のある方、空いた時間で手伝ってくださる方、大募集です。

勤務場所:京都市北区紫野 おはりばこ
勤務時間:10:00〜14:00くらい
週4〜5日勤務
水・金・土入れる方優遇

仕事内容:
ネットショップの受注管理補助
梱包・配送手配など

販売・接客のお仕事ではありませんので、着物が着られなくても大丈夫。もちろん着物着用歓迎です。
几帳面で責任感の強い方。
インターネットの基本的な知識のある方。
タッチタイピング(ブラインドタッチ)のできる方。
現時点で通勤時間1時間以内にお住まいの方。

こちらの都合によりフルタイムで入っていただくことはまだ出来ませんが、お昼過ぎまで時間があるのよねーという方にはぴったりの働き方です。
ご近所さん大歓迎ですよ〜。


「なんだよ京都かよ遠くて通えねえよ」という東京着物ガールズたちのために、もう一つ求人をご紹介。
お知り合いの東京のアンティーク着物屋さんが、店舗拡大のため、オープニングスタッフを募集なさっています。
田中翼のアンティーク着物〜Wing〜
(左袖に詳細アリ)

大正浪漫を中心にしたアンティーク着物の在庫と質は、かなりレベルの高い素晴らしいお店です。
自分の好きな着物を着て出来るお仕事って、ありそうでなかなかないですよね。
急募なさっているようですので、我こそは!という方はぜひ急いで応募してあげてください。


引越しだ新生活だなんだってお忙しい皆様、体を壊しては何にもなりません。
桜を楽しむ余裕を持って、出来ることから少しずつ形にしていってください。

新生活を始める皆様の前途に、幸多からんことを。
Post at 19:08(金)/No.425趣味・日常Com:4Tb:0Top↑

2008.03.27 はなみばこ続報

「何着ぐらい着物を持ってるんですか?」

という質問をよくされますが、そんなの分かりません。
何着持っているかなんてあまり意味はありません。
それよりも何着着まわしているか、のほうが大事ですわ。
着物を整理しててそんなことに気づきました。


はなみばこの着物フリマに出品する着物を整理するために、もう着なくなった着物を纏めてみました。
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奥左三列と、手前左二列はすべて500円。
奥右端と手前右から二列目が1000円
手前右端が2000円です。

物のよしあしで値段はつけてません。
「もう着ないな」というやつが500円。
後一回くらい着たかったなという奴が1000円。
裏に立派な綿更紗が付いた羽織や一回も着ていない丈のある絹更紗、大島紬などが2000円。
女物の大島紬に500円なんて付いてたりします。
気が付けばほとんど500円になってしまいました。

男物は基本的に店主が自分で着る用に買ったものなので、丈はそこそこあるはずです。
初めての着物にはもってこいのものばかり。
ほつれがあるものもありますので、しっかり状態を見てくださいね。

今回の目玉は、藍大島アンサンブル5000円!
あんまり手放したくないですが、大切に着てくださる方にぜひ。
舞台衣装なんかもありますので、ちょっと変わった衣装をお探しの方にもオススメですよ。

とりあえず半分ほど出し終わりました。
まだまだスタッフのいらない着物や、商品用の布として仕入れた時に使わなかった着物や古布などが山盛り出て来る予定。


そしてそしてはなみばこ続報。
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夜の部に頼もしい助っ人登場。
天神さん近くで着物屋三希堂を営む辻さんが、料理人として登場。
酒屋時代に鍛えた腕に撚りをかけて、美味しい料理をご提供いただけることになりました。
酒蔵めぐりが趣味の辻さん、美味しいお酒も持ってきてくださいますよ。

もう会計もめんどくせぇ、一人前500円で飲み放題食べ放題ってことにしました。
着物の売り上げで穴を埋めます。
その代わりといっては何ですが、出来るだけ美味しい食べ物とお酒の持込のご協力をお願いしますね。

まあ年に一度のおはりばこのお祭です、ケチな損得勘定は置いといて、楽しみましょうや!

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Post at 18:18(木)/No.424改修・引越しCom:2Tb:0Top↑

2008.03.25 今年初めての天神さん

ラ行がダ行になってしまう季節になりました。
皆様の鼻は問題なく通ってますでしょうか。

1月・2月と、寒さと眠さに負けてしまいサボってしまった天神さんですが、2ヶ月ぶりに早起きに成功したので、ちょちょいと行ってきましたよ。

駐車場に車を停めて信号待ちをしていると、向こう河岸にただならぬオーラが二つ。
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良く見れば、年をとらない魔法使いが二人。
東京から高速バスで帰ってきたCHOKOちゃんと、いつもエレガント&キュートなタチコマさんじゃないですか。
天神さんに着く前に二柱の天神に出くわすとはこいつぁ朝から縁起が良いや。

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今日のお二人の着こなし。
着物女子、参考にされたし。

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フランス人形が成長したかのようなタチコマ嬢。
今日も孔雀の羽の帯が良くお似合いで。赤が効いてますな。

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正尚堂さん佐野さんと一枚。
たまにはこんな魚河岸スタイルもいいでしょ。

亀甲の綿更紗:オークション
魚屋の印半纏:ギャラリー啓
藍と柿渋の前掛け:手染メ屋
真角の下駄:長谷川商店
柿渋のタビックス:REAL FREE
豆絞りの手拭い:有松

弘法さんでは、同じ綿更紗を紬の羽織と合わせて使いました。
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綿更紗は色々遊べて面白いです。
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この更紗、一度も袖を通してないと思われる完品。掘り出し物でした。


いつもの面々に会える天神さんはやっぱりいいね。
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正尚堂さんと猪口さんは今週金曜日から始まる京都大骨董祭に出展なさいます。年に三度のお楽しみ。
店主も目の保養に伺いますぞ!

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藤の蕾が膨らみ、平野神社の早咲きの桜はキラッキラに輝いてました。
はなみばこまで桜は残っているや・・・

フライヤーが出来ました。
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夜の部に強力な助っ人が!

詳細はもう少し待て!

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Post at 23:06(火)/No.423改修・引越しCom:2Tb:0Top↑

2008.03.19 今年もやりますはなみばこ!

すっかり暖かくなり、季節は春!
なんだか今年は一気に冬から春になったような気がしますね。

桜便りもちらほら聞こえてきましたが、今年もおはりばこでお花見をやります!
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第二回はなみばこ
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2008年4月12(土)・13(日)

昼の部:午前11時から午後6時まで
夜の部:午後6時から??時まで

昼の部は、営業時間中に行います。
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去年と同じく、店主の部屋を開放しますので、二階でゆっくりお花見してください。
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お菓子、おうすもご用意していますよ。
13日は、お昼過ぎに店の前をやすらい祭が通りますよ。
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夜の部は、店の営業が終わってから勝手に店の前の桜の木をライトアップ!
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二階で宴会しましょう!
着物フリマ、三線ライブなどもご用意しています。
店主の着なくなった着物を格安で大放出!
男性諸君、ぜひ見に来てください。
女性用もご用意しています。


詳細は、また追ってアップします。
今年は桜が早咲きなようですので、桜吹雪の中でお花見が出来そうですよ。
桜が残っていることを祈りましょう!

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Post at 21:15(水)/No.422京都案内Com:4Tb:0Top↑

2008.03.14 SOUND TEMPLE Vol.2

今ではとても敷居が高く庶民とは掛け離れた場所になってしまったお寺さんですが、もともとは庶民の寄り合いの場所として、様々な使われ方をしていました。

公園、寺子屋、相談所、演芸ホール・・・
町衆みんなの先生としてお坊さんがいて、寺という空間をみんなでシェアし、役立てられていたのです。

自然と人が集まり、自然と文化が発信される。
今ではお寺の役割はかなり狭く格式高いものになってしまいましたが。

それでも、京都ではよくお寺でライブなんかをやっています。
落語発祥の寺として芸能のご利益があるとされる誓願寺や、「黒谷さん」の呼び名で親しまれる金戒光明寺などでは、寺主催ではなくアーティスト達の手による身近なライブが行われています。


そんな中でも異色のイベントが、明日仏光寺で行われます。
ラインナップはとても雑食。
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DJ、ライブペインティング、仕舞・謡、落語、雅楽・尺八・邦楽、お茶、ご飯。

こうして言葉の響きだけを聞いていると、聴いたことも見たこともないのに無意識に先入観やイメージに犯されて、勝手にカテゴライズしたり格の上下を決めてしまったりしてしまっている文化がずらり並列に並べられており、違和感を感じてしまうかもしれませんが、そもそも皆等しく表現であり、アートであるわけで、ここは一つ感性のギアををニュートラルに入れて、ありのまま見て聞いて感じるのが正解なのでしょう。

サブカルチャーもメインカルチャーも、今も昔も、音も光も、絵も映像も、人に聞いたり教えられたり、本や画面で見たって結局大事なことは何一つ分かりません。
これらを寺という一つの大皿の上に全部乗っけて、見る側と演る側一緒になって平らげてみたら・・・面白いことになりそうな気がします。

お寺さんも、若い世代が面白いことをやってるなぁ。
こりゃ自分も負けてられません。
と、思わせるイベントなんで、店主も仕事が終わり次第、頭をニュートラルにして馳せ参じようかと思います。

いける方はぜひ行ってみてください。
Post at 21:55(金)/No.421改修・引越しCom:2Tb:0Top↑

2008.03.12 島田髷に着けていただきたい。

2月の半ばに早々と花をつけた我が家の梅盆栽が、梅の実をつけました。
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花がいくつか咲いていましたが、そのうちの一つが受粉に成功したようです。おめでたオメデタ。

可愛い子なので、大事に見守って行きたいものです。


天神さんの梅は、現在満開との情報がお客様から入ってきました。
早咲きの桜もちらほらだとか。
梅と桜を同時に楽しめるとは、今月の天神さんの縁日は楽しみですな。

おはりばこの掛け軸のお姐さんは、そんな季節にぴったりの着こなし。
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襦袢と帯と髪飾りは桜、お着物が梅という着こなし。
一見したところ梅が目立ちますが、所々で桜を持ってきて春の訪れを感じさせている辺りが心憎い。
もしこんなお姐さんが紫野を歩いていたらまずついていきます。


このお姐さんを愛するあまり、お姐さんがつけている簪をおはりばこで作ってしまいました。


これまでのおはりばこの花簪は、まあるいフォルムでかわいらしいものが多かったのですが、あえて直線的に配置することによって、すっきりした印象に仕上げました。
かわいらしさと婀娜っぽさを両立させた着こなしにつけていただきたい。

これから桜の季節になります。
桜の髪飾りは、これ以外にもたくさんご用意していますので、ぜひお花見用に色々探してみてください!

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Post at 19:04(水)/No.420着物Com:4Tb:0Top↑

2008.03.07 ええじゃないか

スタッフアサミが伊勢志摩に行ってきた、と土産を携え出勤してきました。
手には渦中の赤福が。

店主の祖父の田舎は伊勢で、一説によると伊勢には北井さんがたくさんいるとかいないとか。
祖父が里帰りすると、必ず土産に赤福を持ってきてくれたものでした。
残念な偽装はありましたが、みんな復活を待ってたはず。
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頑張って欲しいものですな。


伊勢といえば、お陰参り。
伊勢神宮は、日ノ本に生まれたからには一度は目指したい聖地です。
江戸時代にはお陰参りが大ブームになったそうで、ピーク時には日本の人口の5分の1近くが一年の間に詣でたとか。
当時は休暇などなかった時代にもかかわらず、農閑期の農民はともかく奉公人、果ては丁稚までもがかってに仕事をおっぽり出して、お陰参りの列に混じって行ったそうな。

イスラム教のメッカ巡礼のような、ストイックな修行の旅ではなく、息抜きを兼ねた観光のようなノリでわいわいがやがや聖地を目指す巡礼者たち。
仮装をしたり、鳴り物を携えお囃子を立てながら練り歩いたり、果てはどんちゃん騒ぎが行き過ぎて、卑猥な言葉を書いた幟やお囃子まで登場する始末。
街道筋の人たちも、お陰参りの集団には良くしていたそうで、路銀や道具を与えたりしていたそうです。

金が尽きれば宿屋で働いて路銀を作り、また次の町を目指す。
移動のときはみんなでワイワイ囃しながら街道を集団で練り歩く。
ピークの松坂では、道を横切ることすら出来ないくらいの集団が街道を埋め尽くしていたんだと。

まあ想像しただけで楽しそう。
さしずめ江戸時代版長距離ラブパレードといったところでしょうか。
そしてお陰参りは、日本史上最大の伝説的フリーパーティ「ええじゃないか」へとつながっていく・・・

空からはお札が降り、街道では打ちこわしを恐れた商人から食べ物・道具が振舞われ、抑圧された世紀末的幕末の世を、「もう踊るきゃない」と開き直った民草が、ええじゃないかええじゃないか。

さりとてはおそろしき
年うちわすれて
神のおかげで踊り
ええじゃないか
日本のよなおりは
ええじゃないか
豊年おどりは
おめでたい
日本国へは神が降る
唐人やしきにゃ
石がふる
ええじゃないか
ええじゃないか

参加者の刹那的解放感たるや想像を絶するものだったのでしょう。
我々の祖父さんの祖父さんの祖父さん達は、かなりいいぶっ飛び方をしていたようです。

店主にその血は残っているや否や。
Post at 21:06(金)/No.419改修・引越しCom:0Tb:0Top↑

2008.03.05 三枚重ね着のスゝメ

今日は朝からぽかぽか陽気。布団から出るのも苦にならなくなってきました。

なんて思ってたらたちまち空模様が変り、横殴りの大吹雪。
なんて思ってたらすぐにお日様がでてきていい天気。
なんて思ってたらまた雪が降ってきて。
三寒四温を一日に詰め込んだような本日の京都、季節の変わり目を感じさせてくれます。

着物は皆様が思ってる以上に暖かいものですが、基本的に襦袢・袷・羽織りの組み合わせですので、寒い日の防寒をどうするかは、なかなか悩みの種です。
下にセーターやロンTを着込んでもいいですが、店主のオススメは三枚重ね。

一番下に肌着をきて、その上に長襦袢。
次に一枚着物。
その上にさらに着物を着ます。
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真ん中に挿し色を持ってくれば、襟元で遊べます。
それぞれを互い違いに合わせて行けば、上の写真のようになり、直線の交差が美しいですし、上の着物二枚を重ねてあわせれば、伊達衿のように着ることも出来ます。歌舞伎役者みたいに粋がりたい方はぜひ。

互い違いにあわせるときは、襦袢と一枚目の着物はきつめにあわせて、一番上は懐をゆったりさせると、野暮ったくならず吉。
懐に余裕があるぜ!ってところを見せて歩きましょう。
この冬はよくしょっちゅうこの着方をしてました。

この着方のいいところは、身幅が自分には少し広い着物をジャストで着られること。身幅が広い着物は、ダボダボになって野暮ったくなるのですが、一枚中に入れることによって、より自然に着る事が出来ます。
ただ、どうしてもモコモコしてしまうので、帯は出来る限り下の方で締めましょう。


もう少し暖かくなったら、単衣を二枚重ねてもいいですね。
モコモコなりすぎず、暖かいうちから単衣を楽しめます。
単衣は6月から、なんて決まりはありますが、時と場所が許すなら気にしない気にしない。自由に着ましょう。

裾捌きは少々悪くなりますが、慣れてしまえば気になりません。チラチラ見える下の着物と襦袢の裾柄が、楽しいくらいです。
ウールでは試したことはないですが、おそらく裾捌きが悪すぎると思われるのでオススメできません。


ね、一枚更紗があると一気に着こなしの巾が広がるでしょ。

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Post at 18:57(水)/No.418改修・引越しCom:0Tb:0Top↑

2008.03.04 身長170cm未満の男子諸兄に告ぐ!

身長170cm未満の男子諸兄に告ぐ!

背が低いという一点で世の不遇に甘んじてきた我らが、ついに主役になるときが来た。
恥ずべきことと刷り込まれてきた短躯を誇るときがきたのだ。
颯爽と古着物を羽織り、面を上げ胸を張れ!

洋服はデザインもサイズもモデル体型が一番良く似合う様に作られているが、着物はそうではない。
こと古着物においては我々の独擅場である。
現代人よりもはるかに短躯であった先人たちが愛用し、時間という名の糠で長時間熟成された味わい深い古着物は、畏くも高き天に謹み大地の力に従った我々に与えられた褒美と心得られたし。

諸兄らが古着物に目覚めたとき、短所は忽ち長所に転ずる。
「背が低いのにカッコイイ」などとは片腹痛い、「背が低いからこそカッコイイ」と天下に嘯くのだ。
立端で男の嵩を量る奴など此方から御免蒙る!



身長170cm未満の男子諸兄に告ぐ!
颯爽と古着物を羽織り、面を上げ胸を張れ!


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洋服は、基本的に背が高い人を基準に作られています。
パンツなども、裾上げをしない状態が一番シルエットが綺麗になるように作られており、裾上げをすればするほどデザイナーが考えたスタイルから遠ざかっていきます。
「洋服」というだけあって、もともとは西洋人が着ていた服をもとに発展してきた上に、モデルに着せたときに一番似合うようにデザインするわけですから、スタイルで劣る日本人が着たときに似合わないのは当然の道理です。
日本人の体型に似合うように作られるようになっているとはいえ、似合うためにはやはり平均身長以上は必要になってきます。
平均身長以下の人や、モデル体型とは程遠い人が洋服を着こなすには、それなりのアイデアとテクニックがなければ難しいです。

それに引き換え、着物文化が成熟した江戸時代は、消費者のニーズに職人が応えるシステムですから、モデルを通過しません。
着る人が一番良く似合うように作られるのは当たり前で、寸胴短足である日本人の体型にしっくり来るわけですね。
太っている人や背の低い人でも、身幅や着丈を調節して、一番似合う形に作ることが出来たのです。


自分も思春期の頃などは、あと5センチ背が高ければ世界も違って見えたことだろうと詮無き事を考えたものですが、とき今になり、これ以上成長しなくて良かったと心底思っています。
なぜなら、戦前の古着物はほとんどが小さなものばかりだから。
男性なら、身長155〜165cmくらいの人にとって宝の山。
敷居は一気に低くなります。
店主は168センチですが、それでもギリギリ古着物を着れる身丈です(ごまかしてきていることも多いですよ)。

背丈だけではありません。
腹が出ていたり、足が短かったり、髪の毛が薄かったりという、一般的に短所とされるルックスも、着物は長所に替えてくれます。
今でこそ若者のファッション市場は大きくなっていますが、昔は上記のようなルックスをした旦那衆が服飾業界の主たる消費者だったのですから。若い人は可処分所得などありませんからね。

店主は将来間違いなく禿げることを遺伝子に約束されていますが、着物があるからまったく怖くありません。
若作りするのではなく、年相応、貫禄相応の着こなしをして楽しんでやろうと今からワクワクしています。それが出来るのが着物なんですな。


モデル体型がよいとされているのは、せいぜいここ数十年ばかりの流行ですよ。
冷静になって良く考えればすぐに分かることです。かっこ悪くもなんともない。ただ、洋服が似合わないだけの話。

基本的に同じ形である着物は、間口が狭いように思われがちですが、門をくぐってしまえばその奥行きと懐は驚くほど深い。
制約と自由のさじ加減が絶妙なのです。
洋服のお洒落さんほどはまってしまうのはその為です。


洋服が似合わないとお嘆きのあなた、勇気を出して門をくぐってみてください。着物はどなたにも平等です。
短所をいかに隠すか、という考え方から開放されますよ。



ほーら、こっちの水は甘いぞー

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Post at 20:06(火)/No.417着物Com:4Tb:0Top↑

2008.03.02 男子着物増殖計画 実例編

あんまり理屈ばっかりこねくり回したって頭でっかちになるばかり。
ちょっと息抜きして、実例を見ていただきましょう。
着こなしだのコーディネートだの言う程大層なもんじゃありませんので、悪しからず。

さて、今日の店主の着姿。
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この一年自分の中で大ブームだった綿更紗(さらさ)の長着。
更紗の着物ってのは・・・超簡単に言うと、柄シャツ的ポジション。
大正から昭和初期にかけて、襦袢と長着の間に重ね着されてたチラ見せ的着物です。
それを着物として着ちゃおうって寸法。
上に着たプリント更紗の着物は弘法さんでゲット。
かなりのお気に入りです。

羽織りはつい最近ヤフオクで2000円で手に入れたこげ茶の紬の大羽織。今日がデビューです。
裄の長い羽織は何かと重宝します。色を押さえたり、荒隠しにしたり。

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胸元です。
襦袢代わりにこれまた綿更紗を着用。こちらは戦前の染の更紗です。
半襟着け替えんのメンドクサというものぐさ店主は、更紗の重ね着が非常にアツイ。
袂からも、裾からも、この更紗がチラチラ見える訳ですな。
上下を逆転させれば、同じ組み合わせで二度美味しい。
底冷えの寒い日はもう一枚下に長襦袢を着ます。

更紗は、絹よりも綿の方が相場が高いです。
アンティーク着物業界では、綿更紗は15000からしてきますが、リサイクル業界ではあまり評価されず、掘り出し物が良く見つかります。
この更紗も、tokyo135°で安く見つけました。
町のリサイクルショップでは、2000円なんて値が付いているものを見つけたという情報がいくつか寄せられていますので、ぜひ探してみましょう。お金がなければヤフオクで転売するのもあり。
店主が高く落札しますぜ。

羽織紐は正尚堂
奥さんのミカさん手作りの、染め付けたウッドビーズが店主のツボに。

足元。
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おしゃれは足元から、なんていいますが、なかなか難しいものです。
上が派手なので、足元は真っ黒で。

その辺に売ってる黒の朱子足袋。
下駄は、黒の塗りの台に黒の印伝。真っ黒ゆえに質感で勝負。
浅草の長谷川商店で誂えました。

本来更紗ってのは外に出して着るもんじゃないので、天神さんなんか歩いているとやいやい言うてくる人もいはりますが、そういうときは「そうなんですかー」とニコニコと受け流します。
「分かってて着とんじゃいこの野暮天が!」なんて思ってても言いませんよ、京都人ですものホホホ。

綿の着物は激しく動いても気を使わないので、お仕事する身としては非常に助かります。
お値段もピンキリですので、探してて楽しいですよ。

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Post at 00:32(日)/No.416着物Com:6Tb:0Top↑

2008.03.01 着物男子増殖計画 インドア着物編

そもそも男子と女子では、着物を着る動機付けは、まったく方向性が違うものだと思います。
女性の場合は、着物を着たらやっぱり外に出たい。

休日にお友達同士華やかに着飾って、ちょいと洒落たカフェでランチをし、賑やかな街を人目を集めながら歩き、お買い物を楽しんで、いつもよりワンランク上のレストランでディナー。
そんな一日を通して洋服のときとは違う自分を発見し、自分の中に眠る女性らしさを呼び覚ます。
日常の中の非日常体験ですな。
今日は一日ゴロゴロしたいから着物、という方は少ないでしょう。

同じアプローチで男性が着物を着るとなると、ちょっと気恥ずかしい。
気の合う男同士で粋に着流し、連れ立って蕎麦屋で昼から一杯引っ掛け、夜は隠れ家的居酒屋で舌鼓・・・なんて、よっぽど着姿に自信のある者同士でなければ無理ですし、そもそもそんな連れ合いが居ること自体が奇跡。
初めての着物としてはあまりにも敷居が高い。
そこで、今日は一日ゴロゴロしたいから着物を着よう、というアプローチをオススメしたいのです。

そんな着物生活のために必要なアイテムはただ二つです。
長着、帯  以上。

襦袢も要りません。足袋も要りません。腰紐すらも要りません。
ロンTやセーター、いつも着ているものの上から長着を着て、前をあわせて角帯で貝の口。
慣れれば1分です。
あとはゴロゴロ、手酌で一献。
着崩れようとはだけようと自宅なんだから関係ありません。
旅館で着る浴衣が着物になっただけの話。

ところが、旅館の浴衣とは着心地が比べ物にならないくらい良いことにすぐに気がつくはずです。
安物でも良いから、着丈の合う紬をリサイクルショップで探して見ましょう。
5000円以下でいくらでも見つかるはずです。
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最初は股座・袂・懐がスースーして慣れないでしょうが、何日か着て見ると、着物と体の空間の妙に心地よさを感じ始め、紬のもつ絶妙な堅さ・重さ・肌触りを体が覚え始め、だんだん癖になってきます。
そして自分が「着物着ている」という妙な特別感が無くなり、「着ている」だけになったらしめたもの。
自然と懐手していたり、心地よい帯の座りを体で覚えたり、無意識に着崩れを直したりするようになります。
こうなったら、洋服が拘束服のように思えてきます。
股座を締め付け、体の形に添ったピタピタのそでが纏わりついて仕方がない。
早く家に帰って着物に着替えたい・・・・・・。
家に帰ると着物に着替えていたおじいちゃんの気持ちが分かるようになってきます。

着物を着ていることが自然に感じ始めると、着物で行動する範囲が徐々に広がってきます。
最初はお散歩、コンビニ、風呂屋、近所の居酒屋。
外に出だしてから初めて身だしなみに気を使えばいいのです。
もうちょっとこましな格好で出かけようか、となってから、襦袢やら足袋やらを買い揃えましょう。
その頃には、少々着崩れていようと、つんつるてんだろうと、体が着物を御することが出来ているはず。
着物に着られていないんですね。
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(このテキスタイルは!)

そしたら次の段階へ行きましょう。


とりあえず、難しいことは抜きにして、何でもいいから正絹の紬と角帯を一つずつ!
初めての家着物に正絹の長襦袢なんてぜっっっったいに要りません!
実際にこのような段階で着物にはまっていった店主が言うんだから間違いない。


さあ理屈は分かった。どこで手に入れる?

京都に住む店主は恵まれてます。
天神さん、弘法さん、古道具屋さんが山盛りです。
頑張って探せば500円から手に入ります。

しかし他の地域ではそうは行きません。
でも手立てはあります。

ネットオークションだったり、ネットショップだったり、近所のリサイクルショップだったり。
実家の箪笥を漁ってみると、樟脳の匂いくるまれた先代の着物が仕付け糸がついたまま箪笥の肥やしになってたり。
気心のしれたご近所さんにそれとなく話を振ってみると、案外喜んで着物を呉れたりもします。

それでも見つからん!という人は、もうおはりばこまで来てください。
店主が着なくなった着物を差し上げます。
ほつれてたり汚れてたりあるかもしれませんが、それでも良いという方なら差し上げます。
おはりばこ店主としてではなく、一着物好きとして、一着物好きに譲ります。
直接お会いした方に着ていただけるのなら、店主も着物も喜びますしね。
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もちろんお代もお礼も要りません。
条件は、必ず着てくれることだけ!
身長168センチ前後の方ならお召しいただけますので、どうぞご遠慮なく。

さあ、波平さん生活、始めようか!

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