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2008.05.30 08夏物撮影隊〜今宮神社・一和編〜
事前の天気予報は雨、だっていうから急遽野外ロケから屋内ロケに予定変更し、方々でアポまで取ってきたというのに、出発の時には止みかかっていた木曜日の朝。
でもいろんなお店さんを紹介しながら商品撮影するのも楽しいしこりゃ怪我の功名だね、と、まずは今宮神社へ向かいます。 玉の輿のご利益で有名な今宮さん。おはりばこの氏神様でもあり、年に二回、境内にある大将軍さまに町内でお参りに来ます。 今年は初詣も今宮さんでした。 ![]() 将来の夢は、船岡山にある某銭湯の嫁、と玉の輿を狙うアサミちゃんは、今回モデルデビュー。「この季節に浴衣で出歩くのは恥ずかしい」と、男物の長羽織と、へんてこりんな帽子をかぶって出勤してきました。 そのほうが目立つだろ、どう考えても。 朝の神社は気持ちが良い。 ![]() 天気も曇。絶好の撮影日和です。 撮影対象が物ではなく人間の場合、最初の数枚は捨て写真。 やっぱり表情も硬いし、動きも少ない。 その上朝のフミちゃんはご機嫌があまり麗しくない。経験上知っております。 ![]() うーむ、綺麗なんだが堅いなー。眉間に微妙な皺。 しかもこの人、この時点でガム食ってます。 この野郎、仕事舐めてんのか、社運が賭かってんだよ! パンクな女を笑かすには、下ネタが一番効きます。経験上知っております。 「いいねーフミちゃん、×××てみようかハァハァ」 ![]() 今日一番のさわやかな笑顔はこうして生まれました。 続きましては、境内参道にあるあぶり餅屋さん、一文字屋和輔、通称一和さん。 ![]() なんと創業1008年。一説によると、日本最古の和菓子屋さんだとか。源氏物語よりも歴史があります。 100年は経とうかというここの町家も、一和さんからすれば「最近建て替えた」くらいのもんなんでしょう。 ![]() ここで一服しながら商品の物撮り。 ![]() きな粉をつけて炙ったお餅に、白味噌ベースのたれが掛かった素朴なお餅。 1000年のロングセラー商品なんて、店主は他に見たことありません。 細く長くを地で行く、京都商法の鑑のようなお店です。 ![]() あぁ〜、京都観光してますよー。 たまにはこういう一日を作らんとね。 時計を見てもまだ11時を回ったばかり。一日はまだ始まったところです。 小腹を満たして次のロケ地へ! 一文字屋和輔 京都府京都市北区紫野今宮町69 おはりばこから徒歩10分 営業時間:10:00〜17:00 定休日:毎週水曜日 2008.05.28 朝顔髪飾り
08夏物髪飾り新作、紫陽花に続いて朝顔を作りました。
![]() 夏物の帯やお着物って、朝顔柄が多いですよね。ぜひあわせていただきたい。 素材は同じく有松鳴海絞の生地を使用。 色数を抑えているので、幅広くコーディネイトしていただけますよ。 ![]() もちろん、元々が浴衣生地ですので、浴衣にも良く合います。 絞りの絶妙なぼかしと、綿のしっかりした風合いが普段使いにぴったり。 ハレではなく、ケの装いにお使いください。 ![]() 頭につけると、こんな感じ・・・たって、生首さんでは良く分からんですな。 という訳で、明日の定休日を利用して、夏物のモデル撮影を敢行してきます! モデルはおなじみフミちゃん。どうやら雨のようですが、それを逆手にとって屋内撮影です。 店主行きつけの大好きなお店にご協力願い、京都案内も兼ねたページにしようと思っています。 お楽しみに・・・。 **+*+ フダンキモノ生活。:ファッション・ブランド +*+** 2008.05.27 和傘の美
25日は天神さん。ここのところの散財により、財布の紐を堅くして出かけましたが、一つだけ買ってしまいました。それがこちら。
![]() 蛇の目? いやいや、番傘の一種、番奴です。番傘は、無地の油紙を使いますが、番奴は縁を黒く塗ってあります。これは、主人が人を連れて歩く際に、主従の見分けがつくように工夫したもので、大阪だそうです。威厳と風格が感じられます。 今まで愛用していたのは、紫の無地蛇の目傘。 ![]() どちらかというと女性向、男性ならちょっと気障な優男に良く似合う傘です。 今更ですが、柄じゃないわな。 ![]() 傘の骨組みも、蛇の目は繊細で女性的。 ![]() 番奴はすっきりと無駄がなく、無骨な印象です。 傘なんてね、今時100円で手に入るもの。 和傘を新品で買えば、ビニール傘が200本くらい買えます。 傘の役割は雨を除けること。 同じ用を足すのにこれほど価格の差があるものなんて、そうはありません。 じゃなんで和傘を持つのか? それは、単に和傘が美しいから。 和傘を持つ姿が、その心意気が美しいから。 和傘はさり気無いおしゃれじゃありません。 目立ちますし、正直差すのには勇気が要ります。 しかし、雨という負の要素を、正に変えてしまう力があります。 助六は、紫の蛇の目を持つからその男っぷりが倍増するのです。 「雨あめ降れ降れ母さんが 蛇の目でお迎え」に来てくれるから、「うれしいな」なのです。 梅雨。単衣。 着物を着て出歩くだけでも大変なそんな季節に、雨にも負けずに着物を着て和傘を歩いて御覧なさい。 男女問わず、見惚れてしまうんじゃないでしょうか? ![]() そう、傘は雨を除けるためだけのものじゃないのですよ。 **+*+ フダンキモノ生活。:ファッション・ブランド +*+** 2008.05.25 紫陽花髪飾り
昨日の雨の後を引いたようなじめっとした一日。
まるで梅雨の一日のようでした。もうすぐしたらこんな日が毎日続くのかと思うと・・・ちょっとうんざりしてしまいます。 でも、季節の変化は楽しんだもの勝。それが、日本人の生活の知恵。 というわけで、紫陽花の髪飾りを作りました。 ![]() とはいっても、とても期間が短い花ですので、全て一点物、売切れ次第追加製作は無しにする予定です。 梅雨でも着物を着てやる!という極少数派の気合の入った着物女子たちを応援します。 おはりばこは、マイノリティの味方です。 素材は、淡い正絹のぼかし系と、今回初登場の有松鳴海絞り。 ![]() ![]() おはりばこ初の木綿髪飾りです。 7月に入ってから梅雨が明けるまでの浴衣にぜひ合わせていただきたい! 発売は、6月1日予定です。 ところで、このモデルさんの名前、なんにしましょうか? 2008.05.20 お風呂券2008.05.18 煙管のススメ 〜お手入れ編〜
煙草は消費物、対してキセルは道具。
道具たるもの手入れは欠くべからず。というより、お手入れが楽しいものなんですよね。 スパスパふかしていると、あっという間にヤニが溜まって吸い心地が悪くなりますし、当然味も落ちてきます。 店主は2日に一回煙管の手入れをしています。 まずは雁首・羅宇・吸い口を分解します。 店主のキセルは吸い口が堅くてはずれませんので妥協。 ![]() 先に雁首のお掃除から。 ![]() 綿棒を羅宇の方から突っ込んでゴリゴリしながら火皿の方まで貫通すると、このようにゴッソリ取れます。気持ち良いー 羅宇にもヤニが詰まってますね。 ![]() コヨリだとか自転車のスポークだとか色々手段はあるようですが、一番使いやすいのはロングモール。 ![]() なかなか見かけませんが、ネットで買いだめしています。 とにかく長い! 吸い口発雁首行き各駅停車。 ゆっくりと、ぐりぐり回しながらモールを進めていきます。 向こうが見えたらOK。 ![]() 吸い口からフッと息を吹いてヤニを飛ばしてやれば完了です。 ![]() 「いっぱい出たね。」 「随分たまってたからな・・・」 とつぶやきながらふかす一服は最高ですね。 汚れがひどいときや、古いものを買ってきたときは、雁首・吸い口を煮沸してやりましょう。 羅宇に水を通すと羅宇がダメになるそうなので、羅宇は水洗いしないように。 羅宇は消耗品。ダメになったら交換しましょう。 次回は煙管交換編。 この羅宇がダメになる頃に書きますので、いつになることやら・・・。 2008.05.13 久方ぶりの逢瀬2008.05.12 掘り出し物
先日、京都のとあるアンティーク屋さんで男物の籠巾着を見つけました。
古手の綿更紗がついた大きな籠。かがりの部分がぼろぼろになっていたため、破格値がついていました。 こちとら小間物屋、早速買い取って自分でかがりを直してみましたよ。雑誌が入るほど大きな籠。 ![]() バスタオルと着物、一眼レフまで放り込んで旅行のサブバッグに。これと風呂敷があればどこにでも行けちゃいます。こりゃ掘り出し物だった! という訳で行ってきたのが名古屋は有松。何しに行ってきたのかって? 有松といやあ絞り。絞りといえば浴衣。 去年モデル撮影で、アンティークの有松を使って以来、その魅力に取り付かれてしまった店主は、有松まで浴衣を誂えに行っていたのです。 で、好きな素材が見つかればそれを商品にしてしまうのはお約束。 浴衣に合う夏小間物を作るべく、仕入れも兼ねて来ましたよ。 早速試作品が上がって来ました。 ![]() 籠巾着、帯締め、髪飾り・・・。 これから色々出していく予定です。 可愛い浴衣に飽きた皆様、しっとりとした和のコーディネートを楽しみたいあなたにぴったりの小物を予定しています。 お楽しみに・・・・。 2008.05.10 嗚呼、憧れのつぶし島田
ついに念願のつぶし島田を手に入れました。
![]() 日本髪と一口に言っても色々あります。有名なところでは、舞妓さんの割れしのぶやお福、結婚式の際に結う文金高島田など。 前髪・両鬢・髷・髱の5つに分けることを基本とする日本髪は、その制約の中でゆっくりと時間をかけて成熟していきました。 それは、仕立ての形にほとんど変化が見られない中で発展を遂げてきた、着物に通じるものがあります。 ![]() ![]() 制約の中で工夫を凝らして成熟させていくのは、日本人の得意とするところ。 日本髪の中でも、一番完成された粋の形は、このつぶし島田だと店主は思います。 元々格式の高い髪形である島田髷を、少し婀娜っぽくつぶしたこの形。 権威に対する巷の意地のようなものが感じられ、形は似ていても高島田とはガラリと印象が違います。 さて、簪の着け方を一つ。 ![]() このような松葉タイプの簪を、そのまま結った頭に着けると、 ![]() これこのように歪んでしまいますよね。 それもそのはず、頭は曲線、簪は直線。 そこで、簪の足をこのように頭のカーブに合わせてぐいぐい曲げて、曲線にしてやります。 ![]() ![]() そうすると、ほら、 ![]() 頭に対してまっすぐ着けることが出来ました! この松葉タイプの簪は、本来このようにして使うもの。 アンティークの花簪やビラビラ簪の足は、ぐにゃぐにゃ曲がっています。 舞妓さんが、自分の頭にあわせて曲げた跡なんですね。 鼈甲の簪も、自分で炙って頭の形に合わせていたそうです。 おはりばこの簪も、このタイプのものは割りと作っています。 まげて使えば、日本髪だけでなくアップスタイルにも使えますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。 ところで、静岡県島田市という島田髷発祥の地で、毎年「島田髷祭」なるものが行われるとか。 島田に結った浴衣美女が町を練り歩くという島田好き垂涎のお祭。 これはタマランでしょう。 お近くの方は、ぜひ行ってみてください。 2008.05.06 屋根より低い鯉幟
5月3日になってようやく揚がった我が家の鯉幟。
![]() 相変わらず窮屈なところで申し訳ないですが、それにもめげず、北からの風を大きく吸って気持ち良さそうに泳いでおります。 近所の子達よ、鯉幟のようにすくすく育つんだぞ。 今年は鯉幟だけでなく、幟旗も出してみました。 とはいっても、長さがこれ・・・4〜5mくらいあり、家の前に飾ることは出来ません。 そこで、通庭の梁に引っ掛けて吊っておきました。 ![]() 珍しい、静御前の幟旗。 普段は店主の部屋の隙間を隠す布として使っていますが、あまりの長さに上部の家紋部分のみしか見えておりませんでした。 今回は逆に、家紋部分は梁で折り返しており、見えませんけどね。 近所の子達よ、静御前のように強く優しいおなごになっておくれ。 2008.05.02 煙管のススメ 〜道具編〜
煙管の楽しみは、なんとっても提げ物、道具類。
女性の、簪や帯留といった小物類に相当するポジションで、持つ人の趣味が表れる所です。 男の着物といえば二次的に刀剣類を連想してしまいがちですが、武家の血筋ならともかく、店主のような名もなき町人風情には、ストイックな刀より、享楽的な煙草が良く似合います。 人間、分というのを弁えなあきまへん。 煙草道具を携帯するに当たって必要なのは、主に二つ。 煙管入れと、刻み(煙草)入れです。 それを根付と組み合わせて、帯に挟んで腰から提げて携帯します。 例その1 ![]() 骨董市などで比較的良く見る組み合わせ。 煙管を入れる筒差しと、煙草を入れる叺(かます)が一体になったタイプ。 ![]() このように、筒差しを帯に差して携帯します。 これは、擬革紙の筒差しと、革の叺。価格は、飲み代一回分くらいです。 例その2 ![]() 鹿角の筒差しと、ココナッツの刻みいれ。 堅いもので出来た刻みいれは、なぜかトンコツと呼ばれます。 この筒差しには、もともと相良刺繍の叺が付いていましたが、 ![]() 時代も古く、耐久性もないため、叺は取り外してしまいました。 代わりに昔天神さんで手に入れたココナッツのトンコツに、これまた昔どこかで手に入れた珊瑚の緒締めを組み合わせて、印籠紐で繋ぎました。 ![]() 最近はもっぱらこのセット。 このように、好きなパーツを組み合わせて自分好みのセットを作るのが、非常に楽しいのです。 ちょっとあらたまった席では、トンコツを相良刺繍の叺に付け替えて、おしゃれをして出かけます。 洋服で分かりやすくたとえるならば、G-Shockからオメガに替えるようなものでしょうか。 例その3 着流しでその辺に、というときは、もっとカジュアルに。 ![]() 煙管を直接帯びに差して。 実は、このスタイルが一番好きだったりします。 ![]() 現在愛用の一番スタンダードな大きさの煙管。吸い口と雁首に紗綾型が彫られ、羅宇は黒竹。シンプルでシブい。 じゃあ刻みはどこに入れていくのかというと、先ほどのココナッツのトンコツを筒差しからはずし、改めて根付を付けて「一つ差し」にして腰からぶら下げたり、印籠を刻みいれにして腰からぶら下げたりします。 ![]() もちろん、根付・緒締め・印籠(トンコツ)の組み合わせは、お好みで。 例その4 ちょっと変わったイロモノがお好きなら、こんなのはいかが? ![]() 太くて長い煙管、通称喧嘩煙管。 その昔、帯刀を許されなかった侠客達が、武器代わりに差していたという煙管です。 すごいものになると、鬼の金棒のような装飾の入ったものもあります。 見た目はいかついですが、フィルターに当たる羅宇部分が長いため、吸い心地は非常にマイルド。 ![]() 腰に差して歩けば、インパクト大。巨躯の豪傑に良く似合います。 残念ながら店主には似合わず。 例その5 女性にだって似合う煙管はあります。 ![]() 硝子の延べ煙管。 まだもったいなくて試していませんが、きっと煙が通過する様は美しいことでしょう。 ![]() という具合に、煙管周りの道具類は、自分の趣味に合わせて選んだり組み合わせたり出来るのです。 筒差し、叺、トンコツ、緒締め、根付など、各パーツや使う紐によって表情はガラリと変わってきます。 上で紹介したものは全て古いものばかりですが、もちろん新品も販売されています。 京都ではあまり見かけませんが、浅草などでは袋物屋さんで叺を良く見かけます。 煙管も、新品は探せば案外見つかります。 でも、古手のものはやっぱり味が違います。 縁日や骨董祭で見つけた道具で煙草を吸いたい!という気持ちはよーく分かります。 分かりますが、一寸待て。 古いものは当然埃やカビが生えている可能性が高く、そのままでは使えません。 そのまま使ったりすると、喉を痛めたり、最悪の場合二週間入院する羽目になるため、お薦めできません。 では、使えるようにするには如何すればいいのか? それは次回、「お手入れ編」にて・・・。 **+*+ フダンキモノ生活。:ファッション・ブランド +*+** |
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