町家について、ちょっとまじめに考えた

今回は少しまじめなお話です。

今日は、「京町家情報センター」さんが、取材にお越しになりました。
取材といっても、お店の取材ではなく、町家で職住一致の生活を送っている人間ということで、店主に対する取材でした。

京町家情報センターというのは、京町家の保全への取り組みから、町家を借りたい人を不動産屋さんに斡旋する業務、さらには町家イベント「楽町楽家」を主催したりと、町家に関するさまざまな運動をされている組織です。

おはりばこも、2年前のオープン、また、今回の移転の際、大変お世話になりました。

堅苦しい講義やセミナーを通してだけではなく、誰でも参加できるイベントなどを通じて京町家への理解を深めていこうという姿勢には、店主もとても共感し、また、感服している次第です。

折からの町家ブームで、ちょっと前までただの古い家だった町家にスポットが当たり、それに伴う諸問題も併せてクローズアップされるようになりました。
毎年1000件とも言われる町家の破壊、大手資本による無理な改装や使い捨てなど、町家の保全に関することから、京都の町づくりという視点からの議論まで、様々な団体によって議論されています。

そしてそれらの問題は、住み手である店主にとっても他人事ではありません。
これらは、もちろん明確な答えが用意されているわけではなく、かかわる全ての人たちによって、仮説・実行・検証を積み重ねていくほかありません。

ただ、店主は商売人であり、町家や町づくりの専門家ではありません。
だから、このような活動をされている方々とお話させていただくことは、非常に参考になりますし、自分の指針がぶれていないかどうかをチェックするいい機会なのです。

こういった方々のお話を伺い、今後の「町家暮らし」に生かしていくのが、町家に住む店主の使命だと思っています。ちと大袈裟ですが。

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(おはりばこの大黒柱)


根底にあるのは、単純に愛。
町家と、その暮らしを愛でてやること。
一つ一つの決定事項を、それに照らし合わせて「どないえ?」と問うてやること。
そうすれば、自然と為すべきことが導かれ、それに従って行動を起こすことが出来るはず。

なんて、店主は思ってます。


我々が町家に住んだ最後の世代になってしまうのか、それとも、いい形で次世代に引き継ぐことが出来るのか。
その答えはまだ出ていませんが、もうすでに賽は振られています。

五里霧中のなか、手探りでただ実践あるのみ。
百年の天下大計も、日々の暮らしの延長線上にあるはずですから。

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