武士道というは死ぬことと見付けたり

今日も文句無しの真夏日、「暑い」と言うのもそろそろ飽いてきました。
蝉の鳴き声にもとうに耳は慣れ、一斉に鳴き止めばおそらく、静寂に違和感を感じてしまうことでしょう。

何年も土の中で準備期間を過ごし、ぶっつけ本番1週間で結果を出さなければいけない蝉たちですが、どのくらいの割合で子孫を残すことに成功したのでしょうか。

昨日から我が庭に居候を続ける一匹のクマゼミ♀。
大文字

たまに羽ばたいてみるものの、力なく地に落ちるか、近くの木に移るのがやっと。
ここを死に場所と決心したのか、産卵のためなのか、いややはりただ本能に従っているだけなのか。この場から動こうとしません。

彼らにとって生きる意味は子孫を残すことのみ。
すべての行動はそれに従って発生し、「死」に意味などありません。
あるとしたら、それは人間が勝手に付け加えたもの。
遺伝子の運び屋として生まれ、残し、死に、朽ちるのみです。

宇宙の根源から見れば人間も同じはずですが、自分が死んでしまうことを死ぬ前に知ることとなった唯一の生物である人間は、死に意味を持たせることに成功したようで、消えて無くなってしまう恐怖を物語で克服しました。
その物語は、科学が擡頭した今も一つの都市の五山を燃やすほどの力を持っています。

煌々と燃える道標に導かれ、このクマゼミも迷うことなく冥府まで辿り着けるといいのですが。
そう考えると、蝉にとって今日は死ぬのにいい日だったのかもしれません。


そんな勝手に付け加えた物語のクライマックスを、店主は実家の屋根の特等席から手を合わせて眺めることに致しましょう。


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