夏の粋ってのは

まだまだ序の口ではありますが、金属の摩擦音をあげながら働く扇風機が頼もしい季節となりました。
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春なんてあっという間。
これから梅雨までは、あの蒸し暑い夏に備える準備期間です。
皆様は準備のほどいかがですか?


夏といえば楽しみなのが浴衣。
我々着物人にとっても、普段は着物を着ない人たちにとっても、やっぱり浴衣というのは和の手段で手軽に涼を感じることの出来る、少なくなった日本人共通の風情ではないでしょうか。

浴衣の魅力はなんといってもその涼しげな色気。
そりゃ、キャミソールにホットパンツのほうが涼しいですよ、刺激的ですよ。
しかし、浴衣に適う色気を持ってはいません。
九鬼周造の名著「『いき』の構造」には、
「あっさりした浴衣を無造作に着ているところに、媚態とその形相因とが表現を完うしている」とかかれています。
隠すことによって顕になる媚態。これぞ、和の色気ってことです。

そんな観念を具現化した素材こそが、絽です。
絽とは、縦糸に対し横糸を等間隔で数段飛ばしに織り、隙間を作ることによって絶妙の透け具合を得た夏の生地のことです。
そんな絽を使って夏の髪飾りを作りました。
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絽の生地を染屋さんでやわらかい色合いに染めてもらい、それを一つ一つ手作りで髪飾りにしました。

男という人生もなかなか楽しいものですが、こういうとき女性ってうらやましい。
美しいものを身にまとい、季節の素材で粋を演出し、内から色気を醸し出せるのですから。


いやいや、男も負けてられませんよ。
浴衣姿を嫌いな人などおそらくほとんどいません。
浴衣を着るだけで身も心も三割り増し間違いなし。

男の粋ってのは、格好つけすぎず、ダサくなることなく、ダサかっこいいそのギリギリのエッジを攻めること。
攻めあぐねてるそこのあなた、ぼやぼやしてたら夏なんてあっという間に過ぎ去りますよ。

ほうら今年は店主と一緒に、その淵を覗き込みに参りましょうよ。

コメント

not subject

北の方ではようやく桜が満開になりかけたと思ったら
西の方ではもう浴衣を選ぶ時期になったんですね。
夏の暑さは苦手ですが、夏の雰囲気はとても好きです。
季節の変わり目、四季を楽しめる国に生まれてよかったなぁといつも思います。

not subject

季節の移ろいって、いいですね。
めまぐるしく変り、時の儚さを教えてくれる。
北海道では桜が満開ですか。
そんな情報も、日本が意外に広いことを教えてくれますね。
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    花嫁さんや成人式・卒業式、七五三などのハレの髪飾りやかんざしを、京都からお届けします。

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