職住一体

町家ってなんじゃらほい?

数年前に始まったいわゆる「町家ブーム」により、猫も杓子も町家を名乗っている今日この頃。
町家関連本も出尽くしていますので、興味のある方は京町家という響きに、多種多様なイメージをお持ちのことでしょう。

とはいえ、京町家というものの定義はこれ非常に曖昧でして、人によって意味のとりようは千差万別。「広義の」や「狭義の」という枕詞なくして酒の席で議論しようものなら、喧嘩にだってなりかねません。
ましてやお尻に「風」なんてついた日には、もう何がなにやら。

かくいうおはりばこも、「町家暮らし日記」なんて銘打ってはいますが、中京の立派な商家の町家さんからすれば、店主の暮らしはどう贔屓目に見ても「長屋暮らし」であり、そもそも紫野は「京」の外、確実に京町家ではありません。
ほんの十年ほど前までは、おはりばこの建物のような小さな町家は、家賃もつかないような只のボロ家扱いでした。
でも、最近では長屋も町家もいっしょくたに論じられています。

じゃあ町家ってなんなのさ。

長屋は町家に含まれるのか?町家の建物を外観だけ残し、中身はそっくり綺麗になってもそれは町家なのか?そもそもなぜ町家かどうかを決めなきゃならんのか?

それは、京町家っていう言葉自体がブランドになっちゃったからではないでしょうか。
格子がついてて瓦葺で、いかにも「京都」を想起させる建物が世の中の目から見ると京町家であり、京都らしさを感じにやってくるお客様達の目を満足させることが出来る、つまり早い話が商売になる、と。だから「京町家」を拡大解釈してそのブランドを拝借しようとする。
おっと、勘違いしないで頂きたいのは、店主はそれを別に非難したいわけではありません。
それはそれで京町家というもののハードの使い方の一つでしょうし、そもそも資本主義であるニッポンにおいてお金を儲けることが否定されることはあってはならないはずですしね。

さらに、町家が壊されていることに対して批判が起きたりしますが、それは外の人間だから言えること。
流通革命が起こり、和装がダメになり、百円ショップやショッピングモールが乱立して家庭内手工業が衰退した現代では、町家はその機能を必要とされていません。
町家とは、職住一体の機能を持たせるために作られた建物なのですから。
使い道の無い維持費ばかりかかる金食い虫を他のものに変えて有効利用しようというのは、当然の道理です。

町家を保存していくためには、建物の保存よりも、職住一体の暮らしを模索していかなければなりません。
建物だけを保存しても、町家ブームが去り、「町家」では儲からないと資本が判断すれば、あっさり取り壊され、より儲かる建物が跡地に建てられるだけの話です。
じゃあ、職住一体の暮らしって具体的にどういうことなのか?

そんな問いのヒントがたくさん見つかるイベント、「楽町楽家」が今年も現在京都の彼方此方で開催されています。

今年で三回目となるこのイベントは、実際に活用されている町家で、いろんなワークショップや体験、ライブが行われます。
外観ではなく、中身に重点を置いたイベントですので、新たな発見があるかもしれませんよ。


さてさて、仕事も終わったことやしそろそろ風呂屋行って寝るかー。

ってこれが出来るのが、職住一体のいいところなんですよね。

コメント

not subject

書きたいことありすぎで酔ってる今はコメントするのやめておきます。

しかし、にぃやん偉い!!!!!!!

町家暮らし 気楽にやってきましょうぉ。

本来の日本人庶民の生き方はどないであっても魅力あるものです。難しい世のことはわかりまへんが、

私が花街だからかもしれませんが、いまの日本の京町家では(昔もそうであったでしょうが)
職住飲食観光接待一体型住居=京都の住まい=京町家
ではないでしょうか

わかりやすく言うと、普通ってことですよね。そのわたしたちが思う「ふつぅ~」を非日常と思われるような日本が、日本のすべてであることが切ないばかりです。 

がんばりましょうぉ!!!二階が暑くないものいまだけですぞぉ!!

not subject

うさぎ屋店番様

いつも戯言にお付き合い頂き、ありがとうございます。
職住一体こそ、昔日本人が当たり前にやっていた、自給自足に繋がっていくと思うのですが・・・
住まいで生活のサイクルが完成するのは、理想ですよね。

みんながみんなそうすべきだとは思いませんが、これからもこのスタイルで気楽~に生きていこうと思います。

お互い頑張りましょう!
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    花嫁さんや成人式・卒業式、七五三などのハレの髪飾りやかんざしを、京都からお届けします。

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