地蔵盆の準備”松上げ編”

紫野に来てもうすぐ2年。
今年初めて地元の地蔵会の寄り合いにお誘いいただきました。

関西独特の行事、地蔵盆。
地域の子供たちを見守ってくれているお地蔵さんのお祭であり、一年に一度大人たちが子供たちを接待する大事な行事。
子供の頃は、この行事が楽しみで楽しみで。
お菓子に映画、数珠回し。
この日ばかりは子供たちも無礼講となり、日が暮れても何時までも遊んでいられたものです。

接待される側から接待する側にはじめて回った今年の地蔵盆。
我が大徳寺門前地蔵会も、出し物を考えなければいけません。

初参加の店主に任された仕事は、お昼の部に催す出し物の誘致と、子供の福引の景品です。

子供たちが喜ぶ出し物ってなんだ?
町内の皆様から頂くお金を使っての出し物ですから、皆さんが納得いくものをお見せしなければいけません。

マジックショー?紙芝居?人形劇?
色々悩んでいると、京都の北の花背という山奥の村で、エキサイティングなお盆の行事があると聞き、参考のため見に行ってまいりました。

なんでも松あげというこの行事、聞くところによると「火の玉で玉入れをする」らしい。
そんなあほな。

半信半疑で車を走らせ、到着したのは花背のとある集落。
村の広場のような場所には、無数の松明と、高さ15メートルはあろうかというトーチ状のでかい松明一本。

その広場に、30人ほどの男衆が火のついた松明をもって入場していきます。
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広場に立てられた無数の松明に、火をつけていきます。
でっかいバースデイケーキのようになった会場内。
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もしやこれをでっかい松明に投げて玉入れをするというのか?
事前の情報を持たずに奇特な祭を見るのは楽しいモンです。

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さあ始まりました。
松明をでっかい松明の頂点目指して次々に投げつけます。
普通に投げては絶対に届きません。
松明をひゅんひゅん回し、遠心力を利用して上に向かって放り投げます。

「オラオラオラオラ!」
「いくぞいくぞいくぞ!」
威勢のよい掛け声と共に空中に舞い上がる無数の火の玉。

でっかい松明をかする度に上がる歓声、そしてため息。
あたったぐらいでは火はつきません。
うまくトーチ状の上部にポスっと乗らなければいけないのです。

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何十回も投げて、ようやく上に乗った瞬間。
ギャラリーからは、大歓声と拍手喝采。
徐々に燃え上がるでっかい松明。
それでも玉入れはまだまだ続きます。

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どのぐらい時間がたったのでしょうか。
ひたすら投げ続けられる松明。
それでもなかなかヒットしません。いかに難しいかが伝わってきます。

でっかい松明も燃え尽きてきた頃、太鼓の合図と共にいきなりでっかい松明が男衆によって倒されました。
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ものすごい音と火の粉が飛び散る中、勝鬨を上げる男衆たち。
なんとダイナミック。なんとエキサイティング。

この祭は、花背のみならず広川原、美山といったあの地域一帯で行われている行事のようです。
一体誰が考えたのでしょうか。

神事ではありますが、スポーツに近いこの祭。
男衆と観客が一体になれる、すばらしい祭でした。

よし、今年の出し物は大徳寺松上げをぜひ!

なんて提案したら、来年から村八分ですかね。





コメント

not subject

地蔵盆って、酉の市・ご町内バージョンのようなものなんでしょうか?
京都に生まれて、地蔵盆を体験してみたかった。いいなぁ、京都の子供たち。
でも催し物を考える側は悩みますね。
これはいかがですか?→  http://juggling-donuts.org/
日程によっては間に合わないかもしれませんけれども・・・。

not subject

酉の市・・・?
初めて聞きました。
地蔵盆はいくつになってもいい思い出ですよ。
いつの間にか立場が逆転してしまいましたが、これも小さい頃の恩返しと思って頑張ります。
ジャグリングですか!
友達にやっている人がいるので、当たってみます!
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