地蔵盆本番

地蔵盆当日。
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朝から豪雨に見舞われ、どうなることかと思いましたが、なんのことはない、地蔵盆が涼しく過ごせるようにとの天帝の粋な計らいに過ぎなかったようで。

朝7時半から始まった設営も無事に終了し、子供たちの一年に一度のお楽しみ、地蔵盆が幕を開けました。
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会場になっているこの場所は、大徳寺の中にあるお茶所をお借りしています。
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このお茶所には、もともと大黒様が祭られているんです。
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シヴァの化身、憤怒の大黒様。
もともと破壊と豊穣の神である大黒様の、オリジナルのイメージに近い威厳のあるお姿です。

そんなお茶所に縁あってやってきたのが、このお地蔵様。
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優しく笑みを含み、子供を抱いた慈悲深いこのお地蔵様は、もともと乞食僧が托鉢の際に背負っていたものだそうで、紆余曲折を経てこの場所で我々門前の者がお世話するようになったとか。
極彩色が美しい立派なお地蔵様です。


さて、午前の部の目玉は数珠回し。
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なつかしや、思い出します。
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店主が子供の頃は、近所の小さな山寺の和尚さんがお経を唱えてくださり、子供たちはその周りに座り、大きな数珠をみんなで回すのです。
大きな珠がまわってくると、「まんまんちゃんあん」とするしきたりです。

お寺の中でやるのですから、当然大徳寺のおっさん(「お」にアクセント。和尚さんのこと)が読経するのかと思いきや、名刹大徳寺のおっさんはお忙しいのか、なぜか店主が「なんまんだー」。
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坊主なのは頭だけ。
我ながら、まったくありがたくない数珠回しであります。

お昼休みをはさみ、午後一番からは沖縄三線のライブです。
今回のスペシャルゲスト、月光荘京都店店主カズーと、おはりばこ店主ひでまの一日限りのコラボレーション。
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夏の京都に響き渡る、琉球とアフリカの音色。
こういうときに改めて思い知らされるますね、音楽のチカラ。
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楽しんでもらえたようで、なによりです。

店主のもう一つの大きな仕事が、子供の福引でした。
この微妙なチョイスのおもちゃは果たして子供たちに喜んでもらえたのかな・・・?
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子供ってのは素直ですね。
そんなに楽しそうにしてくれたら買ってきた甲斐があったもんです。

ちなみに札束のメモ帳が当たったときは、子供よりも大人たちが騒然となったそうです。
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冗談が過ぎましたかな?

日は傾き、午後6時。
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山内に日の入りを知らせる鐘が響き渡る中、山門「金毛閣」にて、各塔頭の和尚さんたちによる拝経が始まりました。
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この金毛閣は、千利休が建てた物で、秀吉に切腹を命ぜられることになるきっかけを生んだ、因縁深き門です。

この金毛閣での拝経が終わると、ありがたいことに和尚さんたちは茶所にある我々のお地蔵様にもお経をあげてくださります。
これこそが、我らが大徳寺門前地蔵会のメインイベント。
これがあるから、町内区分ではない、門前の住人と大徳寺山内のご家族との合同の地蔵盆が存在するのです。

拝経を終えた和尚様の中には、地蔵盆に遊びに来ていたわが子を抱いて塔頭に帰っていく和尚様もいらっしゃいました。
名刹の和尚様から、一人のお父さんに戻って。

その子にとっては、この広い広い大徳寺はお庭のようなものなのでしょう。
店主のような町人の子とは、京都という町も違った景色に見えるのでしょうか。


日が暮れてからは、ご町内の皆様と懇親会です。
大徳寺が子供の遊び場だった頃の話や、店主の祖父ほどの年齢の方から「おじいさんから聞いた話」を教えていただいたり。

変り行く紫野。
減っていく若い人。
地蔵盆を続けることの難しさ。

小さな頃から顔なじみの人たちの輪に混じって、楽しく寿司を食らう店主。
皆様本当に良くして下さいます。
うれしくもあり、またご町内で生きていく責任の重さも感じました。

文化と人と町。
切っても切れないこの輪の中で自分はこれから何が出来るのでしょうか。

コメント

not subject

v-354はじめてコメントさせていただきます。
文化と人と町。

この年齢(店主さんと同い年ですv-218)になって、
自分が生まれ育った町をとても愛しくv-20思います。

変わってほしくないけど確実に変わっていく町の中で、
せめて店主さんはずっと変わらない気持ちで生きていってくださいねe-68

大阪に住んでいるんですが、友達と浴衣で京都へおでかけ予定があまりの暑さに挫折してしまいましたv-409
涼しくなったら着物で出かけようという話になりましたので、
その時は、おはりばこさんにかんざし作り体験に伺いたいです。
はやく涼しくな~れv-354



not subject

あっこ様

身近にあるものほど、その大切さというのはなかなか気づかないものですよね。
幸い自分の町を外から見る機会があったからこそ、地域を大事にしようという思いも出来たのだと思います。
地域に密着した小さな行事をこつこつ続けていくことが、今後の新しい文化にも繋がっていくような気がしてなりません。

8月は浴衣で出歩くと大変なことになりますね。
私も一度炎天下の中一日外に出ましたが、夕方にはギブアップして帰ってきました。

また涼しくなったらぜひ体験にお越しくださいね。

お待ちしております。
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プロフィール

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  • Author:おはりばこ店主
  • おはりばこ店主です。
    花嫁さんや成人式・卒業式、七五三などのハレの髪飾りやかんざしを、京都からお届けします。

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