淡々と東京日記その2

その1の続き・・・

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最近になってやっと日本に上陸し、一時期シュールなCMでトラベラーたちをニヤリとさせた、レッドブルというエナジードリンクが所有するF1レーシングチームのキャンペーン
正直言ってF1には興味がない僕は、その奇妙な取り合わせの現場を尻目に殺し、爆音を背に雷門2丁目のゲストハウスを目指した。

今回の宿、「カオサントウキョウ」に背嚢を預け、吾妻橋の袂にある区営レンタサイクルで自転車を一台借りた。
きのこ
フレームの角度が着物で跨るにはちょうどいい。

自転車を手に入れてからは、水を得た魚のように、地図も持たず当ても無く辺りをにやけながらすいすい徘徊した。
隅田川沿い、浅草寺の裏、花やしき周り、商店街の奥など、何度も同じところをぐるぐるしながら自分の頭の中に地図を作っていった。
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雷門から駒形橋に向かう道沿いに、この旅の大きな目的の一つである長谷川商店を見つけ、中に入った。
予てから周りの着物人に聞かされていた通り、店内は無数の草履・下駄・鼻緒が陳列されている。しかし店構えや商品の見せ方に媚を売る風は無く、経営の軸足が卸問屋に置かれていることが見て取れた。
手にとって値札を確認するも、数桁の符丁が並んでいるだけで、いちいち聞かなくてはならないところがいかにも問屋らしい。

若女将と思しき快活な女性に接客され、僕は細かい柄が施された八雲塗の下駄にモダンな変り市松の本印伝の鼻緒を、鈍た紫の鰐革草履に銀鼠の鼻緒をそれぞれ合わせ、店の奥で作業を続ける職人に挿げてもらうよう手渡した。

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職人の仕事振りを眺めるのは楽しい。
手先の器用な職人と、不器用な会話をするのはもっと楽しい。
「僕も京都の出なんですよ。舞鶴ですけどね。」
職人はうれしそうに笑った。

値段を見ると決して安くは無いが、物を見ると決して高くはない。
せっかくだから、と、京都で待つスタッフのために鼻緒の二つも追加した。しっかり者のフミちゃんには赤黒の花柄の印伝を、変わり者の麻実ちゃんには変り麻の葉柄を。
、全てを風呂敷に包んで会計を済ませ、縞の単を粋に着た女将に見送られて店を出た。

猫も腹減る午後3時。
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知らぬ土地での興奮と寝不足により、空腹中枢が麻痺したのか、昼飯を食べていないことにようやく気づいた。
フラフラと自転車で調子の良さそうな店を探していると、路地の奥に佇む重厚な構えの天丼屋を見つけた。
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しかし、ここでも安物の着流し姿に躊躇をし、旅の恥を掻き捨てられない弱腰な自分。
割合入りやすい天丼屋を見つけ、そこで摂ることに決めた。

店の外で20分、店内で50分待たされる間に、旅の供に連れてきた小説はかなり読み進み、愚腹も空腹を思い出したようで。
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海老二尾、キス1尾、掻き揚げ一枚。
待たされた所為なのか、海老一尾が余分に入っていた。
はらいっぺー、はらいっぺー♪

江戸の下町の味を堪能した後、ゲストハウスへ帰り、ようやくチェックイン。
夜からはパルコの販売ブースに立たなければいけない。
そう、今回の旅の大儀は飽くまでも仕事である。僕は小一時間ほど仮眠を取った。

目が覚めた僕は銀座線に乗り、渋谷へと向かった。
駅を降りると大きなスクランブル交差点と、絶えることのない大量の人、人、人。
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横断歩道を渡り、スターバックスの下まで来たときに腰元の電話が震えた6時半。
電話の主は、chokoちゃんの旦那でもある、ボッシーだった。

コメント

ど~も~

その節はど~も~!
噂を聞きつけて電話してみましたw
まさか着物とは思ってなかったですよw恐れ入りました。。。。
又東京にお越しの祭は是非ご一報をw

not subject

あ!提灯、京都で造られてたんですね。気が付かなかったなぁ・・・。

not subject

あかぼっし~様

着物はある意味、僕の中のパンクだと思ってください。
意地でもって気持ちは少しあります。

お相手していただき、ありがとうございました。
また確実にお世話になります。
旨い店、連れてってください!


しらたま様

そうなんです、そうなんです。
なんか、意外でした。
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下駄下駄(げた)は、日本の伝統的な履物。屋外で使用する。下面に「歯」が二枚ついた木の板に三つの穴があり、「鼻緒」がすげられている。素足あるいは足袋の、足の親指と人差し指の間に鼻緒を挟み、履く。基本的に和服で履くが、正装ではなく、普段着の和服と組み合わせる

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