身長170cm未満の男子諸兄に告ぐ!

身長170cm未満の男子諸兄に告ぐ!

背が低いという一点で世の不遇に甘んじてきた我らが、ついに主役になるときが来た。
恥ずべきことと刷り込まれてきた短躯を誇るときがきたのだ。
颯爽と古着物を羽織り、面を上げ胸を張れ!

洋服はデザインもサイズもモデル体型が一番良く似合う様に作られているが、着物はそうではない。
こと古着物においては我々の独擅場である。
現代人よりもはるかに短躯であった先人たちが愛用し、時間という名の糠で長時間熟成された味わい深い古着物は、畏くも高き天に謹み大地の力に従った我々に与えられた褒美と心得られたし。

諸兄らが古着物に目覚めたとき、短所は忽ち長所に転ずる。
「背が低いのにカッコイイ」などとは片腹痛い、「背が低いからこそカッコイイ」と天下に嘯くのだ。
立端で男の嵩を量る奴など此方から御免蒙る!



身長170cm未満の男子諸兄に告ぐ!
颯爽と古着物を羽織り、面を上げ胸を張れ!


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洋服は、基本的に背が高い人を基準に作られています。
パンツなども、裾上げをしない状態が一番シルエットが綺麗になるように作られており、裾上げをすればするほどデザイナーが考えたスタイルから遠ざかっていきます。
「洋服」というだけあって、もともとは西洋人が着ていた服をもとに発展してきた上に、モデルに着せたときに一番似合うようにデザインするわけですから、スタイルで劣る日本人が着たときに似合わないのは当然の道理です。
日本人の体型に似合うように作られるようになっているとはいえ、似合うためにはやはり平均身長以上は必要になってきます。
平均身長以下の人や、モデル体型とは程遠い人が洋服を着こなすには、それなりのアイデアとテクニックがなければ難しいです。

それに引き換え、着物文化が成熟した江戸時代は、消費者のニーズに職人が応えるシステムですから、モデルを通過しません。
着る人が一番良く似合うように作られるのは当たり前で、寸胴短足である日本人の体型にしっくり来るわけですね。
太っている人や背の低い人でも、身幅や着丈を調節して、一番似合う形に作ることが出来たのです。


自分も思春期の頃などは、あと5センチ背が高ければ世界も違って見えたことだろうと詮無き事を考えたものですが、とき今になり、これ以上成長しなくて良かったと心底思っています。
なぜなら、戦前の古着物はほとんどが小さなものばかりだから。
男性なら、身長155~165cmくらいの人にとって宝の山。
敷居は一気に低くなります。
店主は168センチですが、それでもギリギリ古着物を着れる身丈です(ごまかしてきていることも多いですよ)。

背丈だけではありません。
腹が出ていたり、足が短かったり、髪の毛が薄かったりという、一般的に短所とされるルックスも、着物は長所に替えてくれます。
今でこそ若者のファッション市場は大きくなっていますが、昔は上記のようなルックスをした旦那衆が服飾業界の主たる消費者だったのですから。若い人は可処分所得などありませんからね。

店主は将来間違いなく禿げることを遺伝子に約束されていますが、着物があるからまったく怖くありません。
若作りするのではなく、年相応、貫禄相応の着こなしをして楽しんでやろうと今からワクワクしています。それが出来るのが着物なんですな。


モデル体型がよいとされているのは、せいぜいここ数十年ばかりの流行ですよ。
冷静になって良く考えればすぐに分かることです。かっこ悪くもなんともない。ただ、洋服が似合わないだけの話。

基本的に同じ形である着物は、間口が狭いように思われがちですが、門をくぐってしまえばその奥行きと懐は驚くほど深い。
制約と自由のさじ加減が絶妙なのです。
洋服のお洒落さんほどはまってしまうのはその為です。


洋服が似合わないとお嘆きのあなた、勇気を出して門をくぐってみてください。着物はどなたにも平等です。
短所をいかに隠すか、という考え方から開放されますよ。



ほーら、こっちの水は甘いぞー

コメント

not subject

本当だ、あま~い。

viva着物。

チクショー

このやろー、178くらいあるじゃんオレ!

そして、よく考えたらすんげえ身近にオトコ着物の大先輩が居ることに気付いたり。
漫画家のつのだじろうさん。

ぬー。

相談してみるかなー。

not subject

秀さま、
どうされた!
勢いありあすぎるではないですかぁ?

え?
もしかして、着物屋?計画中??

まぃったなぁ。

not subject

じゅん様

ですな。
同士よ。


くぢら@またん様

古着がだめでも、それだけの恰幅があればかな~~~り着物は似合います。

鬼才つのだじろうが先輩とは。
ぜひ相談してみてください。


うさぎ屋店番様

いやいや、単純に男性着物を増やしたいだけですよ。
着物屋は・・・やってみたいけど、今はそんなこと言ってられないくらい貧乏暇ナシですから!

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