和傘の美

25日は天神さん。ここのところの散財により、財布の紐を堅くして出かけましたが、一つだけ買ってしまいました。それがこちら。
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蛇の目?
いやいや、番傘の一種、番奴です。番傘は、無地の油紙を使いますが、番奴は縁を黒く塗ってあります。これは、主人が人を連れて歩く際に、主従の見分けがつくように工夫したもので、大阪だそうです。威厳と風格が感じられます。

今まで愛用していたのは、紫の無地蛇の目傘。
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どちらかというと女性向、男性ならちょっと気障な優男に良く似合う傘です。
今更ですが、柄じゃないわな。

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傘の骨組みも、蛇の目は繊細で女性的。

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番奴はすっきりと無駄がなく、無骨な印象です。

傘なんてね、今時100円で手に入るもの。
和傘を新品で買えば、ビニール傘が200本くらい買えます。
傘の役割は雨を除けること。
同じ用を足すのにこれほど価格の差があるものなんて、そうはありません。
じゃなんで和傘を持つのか?

それは、単に和傘が美しいから。
和傘を持つ姿が、その心意気が美しいから。

和傘はさり気無いおしゃれじゃありません。
目立ちますし、正直差すのには勇気が要ります。
しかし、雨という負の要素を、正に変えてしまう力があります。

助六は、紫の蛇の目を持つからその男っぷりが倍増するのです。
「雨あめ降れ降れ母さんが 蛇の目でお迎え」に来てくれるから、「うれしいな」なのです。

梅雨。単衣。
着物を着て出歩くだけでも大変なそんな季節に、雨にも負けずに着物を着て和傘を歩いて御覧なさい。
男女問わず、見惚れてしまうんじゃないでしょうか?
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そう、傘は雨を除けるためだけのものじゃないのですよ。

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