祇園祭と色恋模様

京都人にとって7月のメインイベントといえば祇園祭。
今となっては、屏風祭やら鉾に掛けられた織やら自分なりの見所を持って見に行くのですが、花より団子だった若かりし中高生の頃は、世界に誇る日本三大祭の一つでさえ、「でっかい縁日」に過ぎなかったわけで。

そのでっかい縁日の訪れは、1学期の期末試験の緊張感と、夏休みが始まる解放感を同時にもたらし、浮かれ気分の若者は、祭というハレの舞台が持つ不思議な魔力を借り、梅雨明の宵の宮へとあの子を誘うわけで。
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祇園祭参加への形態は大きく分けて3つあります。

1【男女ペア】 ~浮名立ちゃ それも困るが世間の人に 知らせないのも惜しい仲~

ティーンのくせに小生意気な、つがいで祇園祭に参加する形態。
天下公認の相惚れの仲なら、堂々と手を繋いで仲良く歩きます。友達に発見されたとしても、照れ笑いを呉れてやるだけの余裕があります。

友達以上恋人未満の仲や、どちらかが片思いの仲なら、周囲を気にしながら少しはなれて歩いたり、遠くに知った顔を発見すると、そそくさと人ごみに紛れるなど、まるで隠密の様相。
しかし、そのドキドキ感が二人の仲を近づける役目を果たすのです。
これが一番楽しい。

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2【男女グループ】 ~お名は申さぬ 一座の中に 命あげたい方がいる~

普段から仲のいい男子と女子のグループ。
放課後のマクドナルドで一緒に試験勉強なんかしちゃうようなグループです。
体育会系、文科系できれいに分かれます。
これらグループは、普段から仲がいいので、誰かにばったり遭遇しても、なんら狼狽することはありません。
友達同士を装ってはいますが、色恋が無いとも限らない。
10年後には、この中の半数以上が元彼だったり元カノだったりすることも珍しくありません。
青春白書系ビバリーヒルズ的形態。

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3【男子(女子)のみ】 ~星の数ほど女はあれど 一人見上げる月ばかり~

誘い損なった、誘われなかった、誘う人がいないなどのやんどころ無き理由により寄せ集まったグループ、もしくは誘われなかったり、誘えなかったりした時のために結成された保険的共済グループ。
故に、当日になって頭数の増減有。

中高六年間で、学年が上がるにつれ1の数が増え、2の数が減る傾向があるにもかかわらず、3は一定の供給があるのは不思議なところ。
彼らの主な目的は二つ。パパラッチとナンパです。

40万人の人出といわれる宵山ですが、なぜか知り合いに遭遇する確率は異常に高く、1のカップル達を見つけては冷やかし、翌朝の教室でネタにするのです。
しかし、ナンパしようとしているところを他の3グループに見つかり、逆にネタにされるのがオチだったり。

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こうして、次の日の教室はワイドショーばりのうわさの坩堝と化し、終業式を経て、真偽定かならぬまま夏休みへと突入。
祇園祭に端を発した色恋の蕾は、夏休みに花開き、二学期の始業式には大量のカップルが誕生しているのです。

しかし夏休みに吹く順風に後押しされた恋は、二学期という日常の中で風向きが変ると、肌寒くなる頃には木枯らしに花を散らすのです。
いつしか「祇園祭に行ったカップルは別れる」というジンクスが出来上がりました。

~小指切らせてまだ間もないに 手まで切れとは 情けない~

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逆に、祇園祭ジンクスを乗り越えたカップルは、いつまでも仲良く添うておるものです。
文化祭まで持てばしめたもの。


さあ祇園祭カップル達の暑い熱い夏休みが始まりました。
今年はどんな風が吹くのでしょうか。

~軒に吊られた わしゃ風鈴よ なるもならぬも 風次第~

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コメント

not subject

いよっ!

名調子っ☆

not subject

あいかわらず写真も素敵♡

やべぇ、和服着てぇ!o(>_<)o

はじめまして

はじめまして、キセルにて検索していたところ、行き当たりました。
私事なのですが、今度、着物デビューをしようと思っています!!
前々からかなり気になっていたので、結婚式後に着ようと決意して新宿にあるリサイクル店で格安に購入しました。
普段着で着ているとかなりカッコイイですね、写真を拝見させていただきましたが、着こなしていて憧れちゃいます!!

こちらのblogを見させていただいて、キセルも購入しようと決意しました!!
帰りにでも、購入していきたいと思います。
いきなり失礼をいたしました。
これからもblog拝見させていただきます。

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つむじ風さま

いいですよね!都都逸!


たこ

さあ、この秋からはじめてみようか。


ガリィさま

そう、普段から着物を着ているとかなりカッコイイですよ!
こうやって少しずつ男性着物が増えていくのはたまらなくうれしいことです。
ぜひ楽しんでデビューしてくださいね!

私も着始めは何も分からないまま天神さんで古着を買って自分勝手に着ていました。
大事なのは、着物を楽しむことです。
そうすれば、きっと素敵な着こなしができるようになりますよ。

これからも私が参考になればうれしいです。
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    花嫁さんや成人式・卒業式、七五三などのハレの髪飾りやかんざしを、京都からお届けします。

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