びいどろプール

毎度、旅に出るときは仕事で愛用のデジタル一眼レフを持参していくのですが、今回の金沢旅行は店の営業が一日かぶっており、仕事で使うため、カメラは持っていけず。

で、旅の思い出は、と写メのデータを見ていたら、たった一枚だけ発見。
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ご存知、金沢21世紀美術館の中庭にある恒久設置作品「スイミング・プール」です。

人が沈んでいるように見えますが、実はプールの上淵付近に厚いガラスの上に水を張り、上からも下からも見られるようになっている、という作品。

もちろんこれはアート作品です。
コンセプトがあり、表現であり、作者が他者に展示するために21世紀に作ったものです。

これと似たものが大昔に作られたことがあるそうです。
大阪の大金持ちが、道楽で、自分の満足の為に作られたそのプールは、17世紀の豪商淀屋が作らせたもの。
当時ガラスはビードロと呼ばれ、それはそれは貴重なものだったのですが、それを天井に張り詰め、水を湛えて金魚を放し、座敷から仰ぎ眺めたというのです。

映画「さくらん」のオープニングで、大門にはめ込まれたビードロに金魚が泳いでいるのを見、さすがに映画のための演出だろうと思っておりましたが、あながちフィクションでもなかったのです。

もちろん、そんなとんでもないこと思いついて作らせた淀屋は破格の大尽だったことでしょうが、その陰であまり語られませんが、これを作った職人がいることにびっくりです。
限られた材料、道具で手作りするわけですから。
お大尽の無理難題をかなえる職人があってこその淀屋伝説です。


なんてことを考えながら、金沢城下をふらふら歩いた、旅行一日目でした。

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