男持ち着物様懐中がま口財布

「男着物時三大手に余る持ち物」といえば、携帯電話・煙草・財布であることは今更ここで述べるまでもなくもはや常識ですよね。
それらを解決すべく、携帯電話と煙草は、それぞれ「印籠型携帯ケース」、「煙管」によって、用の美に昇華させて解決してきました。
残るは最後の、財布です。

そもそも着物を着たときのお金管理はどうしたらいいのでしょうか。


【袂を財布代わりに】
お金を袂に放り込む、という方法もありますが、袖がちゃらちゃら鳴ってしまう上に、袖の形が間抜けに伸びてしまい、あまり上品なものではありません。夏物ですとお金が透けて余計にいやらしい。
それに、やっぱり小物にこだわりたいじゃないですか。


【がま口】
普通のがま口では、お札と小銭が一緒くたになり、それにカードやレシートが入ってくるともう何がなにやら。
仕切り付きがま口ですと少しは便利ですが、二つにしか分けることが出来ませんので、もう一つ。


【長材布】
お札も折らずに入り、小銭もカードも分けられて便利ですが、必ずそれを入れる袋物が必要になってきます。
着流しでちょこっと出かけるだけのときに大きなかばんを持ち歩くのは粋じゃない。
無くすのが怖くて、酔っ払って帰ることも出来ません。
せっかく携帯・煙草を持った状態で手ぶらなのですから、お財布を追加してもなお手ぶらでいたいところでしょ。


と着物のときは何かと制限が多いのです。
まとめると、自分的に財布に求める条件は下記のとおりとなります。

■小銭・札・カード類が分けられること
■携帯する際に、手ぶらで使えること
■洒落た仕様であること

この条件を追求した結果行き着いたのが、前回ご紹介した親子がまぐちなのです。
中にある子がま口が仕切りの役目を果たしており、必然的に親がま口には二つの嚢。それに子がま口を含め、全部で三つの嚢を持つことになります。
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三つもあれば、はっきりいって十分ではないですか。
一つにはお札をいれ、次の一つにはラーメン券・お風呂券・クレカ・免許証・領収書・パン屋のシールなどを入れ、いま一つには小銭を入れてやれば、これらがひっちゃかめっちゃかすることなく機能的に整頓されます。

そして持ち歩く時は上前の内側から帯に挿すように突っ込んでおく。
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鐶に根付を着けておけば、そいつが懐から垂れますので、入用の際はその根付をスッと引きますというと、胸元からポロリ、という寸法ですな。
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小さなことですが、この鐶が非常に大事。ここに少し大き目の根付を着けておけば、帯を通り抜けてしたからすっぽ抜けるという心配はありません。
まあ店主ほどの狸腹でしたらそもそもその心配はありませんがね。
根付を選ぶ楽しみがあるというのも大切なポイントです。

懐に差すのですから、しっかりと堅め仕上げ。
裏打ちした生地と、堅めの芯を張り合わせ、出し入れに耐えうる強度を持たせてあります。
また、親がま口と子がま口は共布になっており、あける楽しみ三割増!
布好きにとって、好きな布を懐に入れて持ち歩けるというのは喜びです。

普段着物愛用者達が着流しで酔っ払っても大丈夫な様に、との願いを込めて。
発売まで、今しばらくのお時間を。

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