長い歴史の最後に その2

いきなりですが、問題です。
この紅葉の写真は、どこの景色でしょう?
112902.jpg



答えは・・・


店主の部屋からの眺め、つまり、おはりばこの二階の窓からの眺めです。

どこかのお寺にも引けをとらない、とても美しく詫びさびを感じさせる景色です。
無造作に置かれた庭石も、郷愁を誘います。

こんな景色を毎日眺めてすごしている店主は、幸せ者です。
紅葉だけでなく、銀杏や桜なども植わってあり、四季の移ろいを一日単位で感じることができます。

でも・・・

この景色も、この秋で最後になりそうです。
いやいや、おはりばこが移転するわけではありません。
この庭石屋さんも、来年の秋には駐車場になってしまうのだそうです。

ここは、先日るるぶで店主がお勧めスポットとして紹介させてもらったぐらい、地元の人が四季を愛でる穴場だったんです。
春になると桜が咲き、庭石屋さんによって夜間ライトアップがされます。
観光客はもちろんご存じないので、ここを通る地元の人間が、夜桜を楽しめるようになっていたのです。

そんな桜も、来年の春で見納めになります。

ここに嫁いで来て60年、大徳寺の前が原っぱだったころからこの景色を毎日見て暮らしてきたというお隣のおばあちゃんは、

「来年から見られへんようになる思たら涙出てきますわ」

なんて言うてはりました。

昨日のメルマガもさびしい話題でしたが、観光化や近代化の波に押されて、このような飾らない京都の景色は年々無くなっていっているのでしょう。

これも仕方の無いこととはいえ、やっぱりどこか寂しいです。

願わくば、せめてちょっとでも風情の残る駐車場に生まれ変わることを願うばかりです。

コメント

はじめまして!

くみちょーさん(京都人ブログ)とこから来ましたぽのこです。
この記事、釘付けになって読んでしまいました・・・。
何かとっても切ないです・・・。

でも・・・
近くに行きましたらお店、寄らせていただきます!^^(ちょっと気分を変えて!)
明日から12月ですし、店主さんが師走、モリモリ頑張れるように祈ってます。
また遊びに来ますね^^

仕方ないですが、切ないです。

ぽのこ様

こんにちは!
コメントありがとうございます。

ほんと、この景色がなくなってしまうと思うと、とても切なくなります。
今はこの景色がある間に、写真を撮っておきたいと思います。
色んな表情を見せて、店主に天気や季節を教えてくれる、とてもやさしいお庭なんです。

師走に入り、気持ちだけ新年の準備に大わらわですが、何から手を着けていいものやらわからず右往左往。
そんなおはりばこですが、お近くにお越しの際はぜひ、お立ち寄りのほど・・・
非公開コメント

プロフィール

おはりばこ店主

  • Author:おはりばこ店主
  • おはりばこ店主です。
    花嫁さんや成人式・卒業式、七五三などのハレの髪飾りやかんざしを、京都からお届けします。

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索