最悪の場合でも死亡事故に至る恐れはありません

今日は町家の台所のお話です。

もともと料理を作るキッチンとしての台所、というのは、通り庭と呼ばれる土間にあります。
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おはりばこの暖簾の手前の土間部分が、いわゆるキッチンがあった場所です。
その左側の畳の部屋が、「ダイドコ」と呼ばれるご飯を食べるところ。
手前の板間は、「店の間」と呼ばれる、お商売用のお部屋です。

現在は、キッチン部分を暖簾の向こうにもって行きましたのが、通り庭にキッチンがあるのには変わりなく。
この通り庭は、火袋と呼ばれる吹き抜けになっています。
それは、おくどさん(かまど)の煙などを逃がして、空気を循環しやすくさせていること、また、万一火が出たときのために上の空間を空けてあるんです。
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おかげで我が家のキッチンは換気扇要らず。
その代わり、料理をした後に二階に上がるとちょっと煙たいですが。
もちろん、一酸化炭素中毒にはなりたくてもなれません。

しかし、キッチンが土間というのも不便なもので、たとえば何時間も煮込むときなんか、土間でずっと待ってるわけにも行きません。
かといって、ほったらかして部屋に引きこもるなんてことも火が怖くて出来ません。

ならどうやって3時間も角煮を煮たのか?

正解は、ロフト。
先日もご紹介した、店主お気に入りの応接間には、間仕切りというものがなく欄干のみですので、ここから火の様子をうかがい知ることが出来ます。
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ここで本をパラパラめくりながら、グツグツおなべをチラチラ。
火袋を通して暖かい湯気が上がって来、暖房、加湿器を兼ねてくれます。

今は家の中で一番寒い通り庭ですが、昔おくどさんがあったころは、ほぼ一日中火があり、家の中で一番暖かい場所だったそうです。
ここを熱源として、家中に湯気と熱気が伝わっていったのでしょう。


昔の町家は、ひょっとしたら私たちが考えるより暖かかったのかもしれませんね。

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おはようございます^^いつも楽しく拝見させていただいております。私も最近ブログを立ちあげたので、ちょっと変わったブログですが、時間がありましたら見てあげてください。笑
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